コラム

住宅部会コラム一覧リスト(1~59)

カテゴリー A:住まい方、暮らし方について B:街や住まいのあり方・住まいの計画について C:外部とのつながり、自然との接点 D:住まいの性能について E:現在の暮らしの中で実践できる工夫 F:感染症予防、対策 G:コミュニティーについて H:社会・環境という視点から Ⅰ:その他                            VOL住宅部会コラム 「タ ...more

Vol. 59「新築住宅は全てZEHに?!」

 年々酷くなるスーパー台風やゲリラ豪雨、猛暑などの気候危機は、地球温暖化が原因です。EUには、CO2を排出しない再生可能エネルギーの発電で、すでに50%以上を賄う国がある一方、日本は約8割を化石燃料の火力発電に頼り、再エネ発電はまだ18%程度。日本のエネルギー政策は大きく立ち遅れています。  一方「住宅」の温暖化対策として、日本政府はZEH(ネット・ゼロエネ ...more

Vol. 58「集まって住む事への見直し その2(省エネルギー化の可能性)」

「集まって住む事への見直し その2(省エネルギー化の可能性)」  日本の一般家庭の一世帯あたりのエネルギー消費量は1965年17,500MJ(メガジュ—ル)/世帯から2016年には33,300MJ/世帯へと約1.9倍に増えています。(*1)この間、世帯内の電化製品が増え、お風呂や冷暖房の普及など我々の生活が快適になった現れかと思います。更に、単世帯化・核家族化で住戸数と世帯数が ...more

Vol. 57「夏の住まいの快適の指標について 」

今夏は猛暑が続き新型コロナ感染症の影響もあり自宅で過ごす人が多い。 熱中症対策にはクーラーは欠かせないが必ずしも快適ではない。 写真の乾湿度計はアナログだが原理が分かり易く理解をしておくと役に立つ。 赤が室内温度で、青が水の蒸発により温度が下がった湿球温度である。 アメリカ空調学会は2005年まで湿球温度の21℃以下が夏の快適範囲だったが、詳細な計 ...more

Vol. 56「集まって住む事への見直し その1(在宅介護の可能性)」

「集まって住む事への見直し その1(在宅介護の可能性)」  日本の住宅は1968年には住戸数が世帯数を上回り、場所を選ばなければ戸数が足りた状態になりました。その後、住戸数と世帯数は増え続け2018年には世帯数は1968年の約2.1倍、住戸数は約2.4倍になりました。(*1)世帯数の増加は単身者や核家族世帯の増加のためで、それに伴って住戸数も増え続けて、現在の空き家 ...more

Vol.55「通りを向いた庭」

通りを歩く側の人間からすると、通りから敷地内の庭や、草木が見えることはありがたい。道路と敷地の間に塀などが無く、通りの方を向いている庭などの前を通ると感謝の気持ちすら湧いてきます。もちろん前面道路が車の往来が激しい場合と、車が通れないような路地の場合とでは事情が全く異なるので、同じ土俵で話すことはできませんが、自分が受ける恩恵は、他の人に、あるいは社 ...more

Vol. 54「中庭の効用(コロナ禍で改めて気付いた事)」

 自邸の話で恐縮ですが、我が家は敷地36坪に中庭を囲むコの字型の小さな家です。1階の半分が仕事場であり、各部屋は中庭を挟んで対峙しています。各部屋を繋ぐのは小さな玄関と階段のみ。各部屋は小さいけど、中庭を挟んで視覚的に敷地一杯の距離を見通せます。仕事場は将来どちらかが介護が必要な時にも機能するように、トイレと洗面、浴室を隣り合わせにしました。  外か ...more

Vol. 53「郊外住宅地の可能性」

「郊外住宅地の可能性」  2023年からは東京の人口も減少に転じると言われています。長寿命化により高年齢の人が増え、今後相続の時には、子供は既に住居を持っている事が多くその人達の住居が空いてきます。孫の世代が引き継ぐのか、売りに出されるのか?選択が急がされます。今後、住宅地の供給が増え、少子化により需要は減ってゆきます。ようやく土地の値段が下がってく ...more

Vol.52「コミュニティと暮らし -2」

新型コロナウィルスと向き合う暮らしの中で、地域でどう暮らすかについて考えることが多くなりました。 直接のきっかけは、昨年(2019年10月)の台風19号での避難所の経験でした。明らかに私よりも年配である町内会の方々が、受付をし、寝具をくれて、食事を配布してくれました。なんとも情けない気持ちになり、町内会の活動に参加させていただくことにしました。ほとんどの活動 ...more

Vol.51 ご近所さんと仲良く

   生まれ育った場所で建て替える以外、新たな土地に新築する場合近隣にどのような人達が暮らしているのか、あるいはこれからどんな人達が住むのだろうかわからず建設に臨む機会も少なくないと思われます。当然親しい近隣関係が成立するには長い時間がかかることでしょう。  住職分離の進んだ現代、近隣への帰属意識も低下し、町内会への参加も少なく地域防災の困難さ ...more