コラム

2020.07.31

Vol.51 ご近所さんと仲良く

 

 生まれ育った場所で建て替える以外、新たな土地に新築する場合近隣にどのような人達が暮らしているのか、あるいはこれからどんな人達が住むのだろうかわからず建設に臨む機会も少なくないと思われます。当然親しい近隣関係が成立するには長い時間がかかることでしょう。

 住職分離の進んだ現代、近隣への帰属意識も低下し、町内会への参加も少なく地域防災の困難さを招いているとも言われています。そのような意識が人間としての集団生活を新型コロナウイルス以前に弱体化させ、一層弱い人類へ向かってはいないでしょうか。

 住宅建築そのものに新型コロナウイルスに抗う手立てはなかなかありません。ただ設計するに当たり一戸の閉ざされた完結した住まいではなく、例えば近隣と親しくお付き合いをするために玄関が引き戸であるだけで空間のつながりが生まれます。そして程よい視線がまじ合う建屋配置や開口部の計画、などいつも良好な近隣関係を作る工夫を意識していたいものです。

記:米田雅夫



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コロナウイルスで暮らしと住まいは変わる!?
世界中を襲った新型コロナウイルスという大災害の中でのすごし方、そしてその後の暮らしや住まい、環境に対する意識や価値観は変わるのでしょうか。 住宅部会の 建築家達がリレー形式で、それぞれの視点で語ります。

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