コラム

2020.08.11

Vol.52「コミュニティと暮らし -2」

新型コロナウィルスと向き合う暮らしの中で、地域でどう暮らすかについて考えることが多くなりました。

直接のきっかけは、昨年(2019年10月)の台風19号での避難所の経験でした。
明らかに私よりも年配である町内会の方々が、受付をし、寝具をくれて、食事を配布してくれました。なんとも情けない気持ちになり、町内会の活動に参加させていただくことにしました。
ほとんどの活動は中止になっていますが、月一回、トラックで町内をまわる廃品回収は行われています。参加して見えてくることが結構ありました。私の地域では私と同じ40代は数名いるけれど、その上は70代になってしまい、今でも廃品回収の主要メンバーは70代、80代であること。家の前に出された、古紙類を集めて回るのですが、気になる方には、こちらから声をかけるといったコミュニケーションをとっていること。雑談の中で、昔の水害の話などが引き継がれていること(話の内容は結構楽観的な内容ではあるのだけれど・・・)。これは私も、下の世代にバトンを渡せるようにならないと、と感じています。

記:宮島 亨

最近の話題。予想される水位を示すラインが貼られた区の施設。




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コロナウイルスで暮らしと住まいは変わる!?
世界中を襲った新型コロナウイルスという大災害の中でのすごし方、そしてその後の暮らしや住まい、環境に対する意識や価値観は変わるのでしょうか。 住宅部会の 建築家達がリレー形式で、それぞれの視点で語ります。

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