コラム

2020.07.29

Vol.50 依存から自立へ「水の確保編」

 新型コロナの終息にはまだ時間がかかりそうですが、豪雨や台風による被害も増え続けていて心配です。温暖化による気候変動というのは明らかで、私たちは断熱気密性能の向上や暮らしを見直すことで、エネルギー消費を抑えながら、同時に災害対策についても考えていく必要があります。
 水道が何かの事情で止まってしまった場合、「水の確保」はとても重要です。飲み水としてだけでなく、手を洗ったりトイレを流すのにも必要。もっとも簡単な対策は雨水タンクの設置です。小さいものは1万円から、大きくても5万円程度で購入できます。たて樋をカットするのは少し手間ですが、難しい作業ではありません。ぜひトライしてみましょう。また興味があれば井戸を掘るという案も。プロに任せれば安心ですが少々コストが高め。もし地下10M以内に水位があれば、人力で道具を使って掘ることも可能です。自分自身で「水」を確保する「依存から自立へ」。これからの時代の大きなテーマだと思います。

記:湯浅 剛


事務所の雨水タンクと、人力井戸掘りワークショップでつくった手動の井戸

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コロナウイルスで暮らしと住まいは変わる!?
世界中を襲った新型コロナウイルスという大災害の中でのすごし方、そしてその後の暮らしや住まい、環境に対する意識や価値観は変わるのでしょうか。 住宅部会の 建築家達がリレー形式で、それぞれの視点で語ります。

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