作品詳細

現代における図書館建築の設計提案 - 陸前高田市立図書館再建計画を通して - 

氏名
中村 亮太
所属
東洋大学大学院 工学研究科 環境・デザイン専攻
研究室
工藤和美研究室

作品概要

 これまで、図書館建築のあり方に関する議論は様々な形でなされてきた。それは、図書館建築がこれまでの歴史の中で、時代の影響を強く反映させながら空間と機能を変化させてきたからである。電子書籍やインターネットによる情報収集が日常的になった現代では、その存在意義が繰り返し問われてきたが、東日本大震災以降の時代背景をふまえた今こそ、もう一度図書館建築のあり方について考えてみる必要性がある。

 そんな中、この時代特有の新しい潮流として、東日本大震災により被災した地域での移動図書館の役割が注目を集めている。避難生活でなかなか図書館に足を運ぶことが難しい人々や、図書館自体が大きな被害を被った地域の人々のために、自らが移動し、どこにでも図書館空間を創造することができる移動図書館は、これからの図書館を考えていく上で重要な要素の一つと言える。そこで、本計画では、東日本大震災により被災した岩手県陸前高田市の高田市立図書館の再建計画への提案を通して、現代の図書館建築の位置付けと移動図書館の有用性を検討する。

プロフィール
中村 亮太
1988年 茨城県生まれ
2011年 東洋大学工学部建築学科 卒業
2013年 東洋大学大学院工学研究科環境・デザイン専攻博士前期課程 修了

受賞歴

2010年度 東洋大学卒業設計賞准賞 受賞
第11回 JIA埼玉卒業設計コンクール展
    特別審査員賞 受賞
    総合資格学院賞 受賞
第34回 学生設計優秀作品展 出展
第19回 空間デザインコンペティション 入選

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