作品詳細

両国土着建築 - 土質を活かした設計手法の提案 - 

氏名
武田 健太郎
所属
東京理科大学大学院 工学研究科 建築学専攻
研究室
宇野研究室

作品概要

 まだらな地質分布を東京下町の特徴として捉え、「土質」を一つのキーワードとした土造建築を両国駅前の液状化予測敷地に提案する。液状化予測敷地では、支持層まで杭を伸ばす等のように何らかの対策が求められている。そこで本提案では、敷地を支持層まで掘削して基礎を固めて、その排土を建材として利用する。粘土、シルト、砂3種類の土質の特性を調査し、その材料特性を活かしながら壁構成、土壁のスタディを通して設計提案。また、光と土壁の関係から設計していくことで自然素材が作り出す特殊なビルが現れる。敷地の地盤を読み取り、建築へと落とし込むプロセスを通じて、コンクリートにより隔たれていた現代の大地と建築の関係を再構成する。建築が場所性を獲得する1つの可能性を指し示す。
プロフィール
武田 健太郎
1989 年東京生まれ
2011 年東京理科大学 卒業
2013 年東京理科大学大学院修了

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