コラム

2020.05.01

Vol. 05「ポスト・新型コロナウイルス禍の時代の暮らし方」

ポスト・新型コロナウイルス禍の時代の暮らし方

国際化が進み産業は国際分業の時代になりました。当然人の行き来は増え、感染症もあっという間に伝播しました。その一方で物流が止まり工事にも支障が出ています。

古来より住宅はその土地土地の気候風土、社会情勢を反映したものです。使われる材料も身近なもの、日本においては豊富な木材資源などを地域の人達の共同作業で造られてきた「地産地消」という歴史があります。

情報手段の発達で外国の生活習慣を取り入れることが容易になり外国の文化と同時に住宅も随分外国の様式を表面的に取り入れられ、本来温帯性気候を主とする日本にあっては内外空間の境界がゆるい曖昧なものでしたが3密という空間が住宅にも発生しています。

ポスト新型コロナウイルス禍の時代では外国とは適当な距離を保ち、地元でできること、自分でできることは自分でする。衣食住全てにおいてです。マスクが不足している折様々な手作りマスクが作られています。手を動かすこと、頭を使う事を復活できる時代とも捉えられます。個の力が試されているのです。

記:米田 雅夫


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世界中を襲った新型コロナウイルスという大災害の中でのすごし方、そしてその後の暮らしや住まい、環境に対する意識や価値観は変わるのでしょうか。 住宅部会の 建築家達がリレー形式で、それぞれの視点で語ります。

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