コラム

2020.07.02

Vol.38 コロナ自粛後の暮らしと「エネルギー自立」の住まい

国際エネルギー機関(IEA)の「世界エネルギーレビュー」によると、新型コロナによる経済活動の縮小で、2020年の二酸化炭素排出量は前年比8%減になるそうです。コロナ自粛後は、深刻化する温暖化対策と経済を両立させる、低炭素なグリーン社会へのシフトが求められています。

今回の自粛によって、空の青さや近隣の緑の美しさ、動物や鳥との触れ合いが、とても貴重なものだということに改めて気がついた人も多いはず。一人一人が、不要な移動を減らし、徒歩や自転車を利用し、食品ロスやゴミの少ない、環境負荷の少ない暮らしへとシフトする良い機会ではないでしょうか。

住まいづくりでは、省エネで快適な高気密高断熱の住まい、太陽光発電や太陽熱温水器でエネルギーをつくる「エネルギー自立」の住まいが、いずれ標準となるはずです。古家の活用、地産地消の国産材利用、緑や動物との共生、そして「エネルギー自立」の住まいが、次世代に未来を手渡せる唯一の方法かもしれません。

記:湯浅剛

築40年の古家を減築リノベし、完全オフグリッドで電力自立を実現した・えねこや六曜舎

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世界中を襲った新型コロナウイルスという大災害の中でのすごし方、そしてその後の暮らしや住まい、環境に対する意識や価値観は変わるのでしょうか。 住宅部会の 建築家達がリレー形式で、それぞれの視点で語ります。

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