コラム

2020.06.10

Vol.27「動物と楽しく暮らす住まい」

 私はこれまで、保護犬2匹と野良猫2匹と家族4人で長く暮らしてきました(事務所にも黒猫が1匹)。残念ながら昨夏に猫が1匹、コロナ禍で犬が1匹、天国に召されて、いまは犬1匹と猫1匹との暮らしになりました。コロナ渦の自粛生活では、猫の楽しく可愛い仕草に癒され、唯一の外出となる犬との散歩では、私たちも緑の中で気持ちの良い時間を過ごしました。

 犬や猫には、家族と触れ合う空間、外を眺めながら太陽や風を感じる窓際の空間が必要です。自宅では、大きな出窓ベンチが犬や猫たちの定位置で、私たちも時々そこに座って戯れます。過剰な仕掛けは不要で、彼らが気持ち良く過ごせる空間があれば良いのです。

 犬や猫などの動物と暮らす住まいは、無垢な生命力が自然(野生)を身近に感じさせ、精神を浄化するような、かけがえのない癒しの効果を与えてくれることを、今回の自粛生活を通して改めて感じることができました。動物と暮らす住まい・・楽しいですよ。

(記:湯浅 剛)

自邸写真 撮影(上)井出貴久

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