JIA KANAGAWA

活動方針

2022年~2026年 神奈川地域会テーマ『まちづくり、建築、自然 』

「タウンアーキテクト」として建築家の役割を担うJIA神奈川地域会

 

2022年度 JIA関東甲信越支部 神奈川地域会第11代代表に任命されました柳澤潤と申します。

小泉雅生前代表から引き継ぎ、この度代表に就任致しました。皆様どうか宜しくご指導ください。

私は一人の建築家として出来ることは何か、を常に自問自答しています。何故なら建築家とは何か、という問いに答えられる自信がないからです。

1992年建築学科を卒業し、アトリエ事務所に普通に就職し、公共建築など担当させていただき、そして2000年、自身でアトリエを設立し、初めて住宅を受注しました。あれから22年、今横浜に事務所を構え、事務所と現場、更には大学を往復しながら、悪戦苦闘の毎日です。多くの建築家の方が私と同様に忙殺された日々をお過ごしかと推測しています。正直、JIA地域会の代表となる方は、そうした一線の仕事から引いた、余裕のある方がなるのかとばかり思っていました。ところがJIA神奈川地域会は違っていました。前々代表の飯田さんしかり、小泉さんしかり、建築家として最も多忙な時期に、その役割を全うされており、尊敬しかありません。今の自身の多忙さを考えると代表などという恐れ多い役職を拝命いただいたことは光栄であると同時に大変困惑している、というのが正直なところです。それでも今回代表をお受けしたには理由があります。そのことを少しお話しさせていただきます。

私にとって、11年前に起こった東日本大震災は自身がようやく建築家と呼べるような仕事が出来るようになってからの初めて自身の身近に降りかかってきた大災害です。1995年の阪神・淡路大震災、2001年のニューヨーク同時多発テロ、2016年熊本大地震など、2000年以降に起こった自然災害、人的災害は枚挙に暇がありません。そんな中2013年に建築家の伊東豊雄さんからの声掛けにより、南相馬市鹿島町に小さなこどものための遊び場“南相馬みんなの遊び場”を設計させていただく機会をいただきました。

この建物はインドアの砂場です。200㎡程度の延べ床の施設ですが、当時、鹿島町では放射線の被害が大きく、子供たちはほとんど外で遊ぶことが出来ず、室内で過ごすしかありません。カルチャーコンビニエンスクラブ(C.C.C)という民間企業が“こどもの砂場”を作りましょう、と地域の方々の呼びかけに応じ、多くの企業からのサポートを募り、南相馬市の協力も経て、この建築は2016年に建ちました。民設公営という実験的な運勢方法によって現在も健全に営まれています。私はこの建築のありかたにかすかな希望を見出しています。出資者が必要な資金を集め、設計者が真摯に地域の方の希望と出資者の意図を汲み設計する。また施工者もそれに応え、持ちうる技術の全てを尽くして完成させる。そしてその竣工をまちを挙げて祝う。この一連の流れは私が建築を志してから、頭ではわかっていても、実は実現したことのない清々しい出来事でした。そして、その時に初めて自身が建築家である、とはっきりと思えたのです。私はJIA(日本建築家協会)という専門家集団に所属してはいますが、この時の清々しい気持ちを会員、準会員の皆さん、協力会の皆さんと共有したいと思います。

そのために私が考えるのは「まちとともに考える建築家像」です。前代表の小泉さんはサステナビリティをテーマとして4年間、建築家の役割と社会とのつながりを建築を取り巻く様々な環境を通して模索し、提案して参りました。

戦後“環境”は建築業界に留まらず、全世界的な大きなテーマになり、特にこの20年は多様になりました。もう一つ大きなテーマは“防災”です。2011年3月11日、未曽有の大災害が東北地方一帯を襲いました。あれから11年、建築を取り巻く環境はどれほど変わったでしょうか?東北、特に湾岸地帯では安全、安心のスローガンを掲げ、防潮堤や人工地盤をかさ上げし、自然災害から改めて人工の力によって再生を図ろうと試みてきました。その結果、美しかった海岸線はどうなったでしょうか、小さな集落で営まれてきたコミュニティはどうなったのでしょうか?そうこうしている間に、世界では2030年、2050年という近未来に向けてSDGsというまさに多様なサステナビリティを模索した上で、カーボンニュートラル、という大上段に構えた目標を掲げています。私たち専門家集団は当然これに応えるべきです。が、ここに掲げられた17の目標は個人で達成できるようなことから、大企業でないと到底変えられないことまで規模も様式も様々で、とりつくしまがありません。このことがある意味社会に均一な状況を醸してはいないでしょうか?

SDGs 17の目標

私はこう思います。まず建築家はまちづくりに関わる宣言をし、一人一人がまちのタウンアーキテクトとして積極的な活動を起こしてみてはどうだろうか、と。その上で自身の創造力を尽くして、最良の環境を整えなければならない、最良の風景を提供しなければならない。その際に忘れてならないのは建築は自然の一部であり、同時にまちのシンボルでもあるのだと。

  まちを楽しくする建築、まちを美しく整える建築、自然と呼応する建築、そしてまちを支える建築家を目指したいと思います。この声に賛同していただける仲間をこれからの4年間で増やしたい、そしてJIA地域会の活動がいわゆる一般の市民の方により理解いただけるような活動を目指したいと思います。

JIA神奈川地域会第11代代表  柳澤 潤



組織表

役員構成

2022年度

    代 表    柳澤  潤 (第11代)

    副代表    井上  雅宏
           田邉  雄之

    幹事長    梶浦  暁  
    副幹事長   八板  晋太郎
           伊藤  立平      

    幹 事    井上  玄
           岡田  勲
           清水 智津子(総務補佐)(新)
           佐屋 香織(新)
           田井 幹夫(新)
           高橋  隆博
           中村  高淑
           藤沼  傑
           山下  祐平(総務委員長)
           山口  賢(新)                    

    監 査    杉本  洋文
           安田  博道

    オブザーバー 黒田  和司
           中澤  克秀(広報委員長)

    事務局    井上  恵美子 (新)

    協力会会長  竹見  正一

    相談役    室伏  次郎  (第6代JIA神奈川代表)
           青木  恵美子 (第8代JIA神奈川代表)
           飯田  善彦  (第9代JIA神奈川代表)
           東條  隆郎  (元JIA本部副会長)
           小泉  雅生  (第10代JIA神奈川代表)

    顧 問    服部  範二  (第2代JIA神奈川代表)

           岩田  穣   (第3代JIA神奈川代表)        

           金子  修司  (第4代JIA神奈川代表)
           山口  洋一郎 (第5代JIA神奈川代表)

 

JIA神奈川法人協力会 役員構成

    会長
           (株)協進印刷
           竹見 正一
    副会長
           高島屋スペースクリエイツ(株)
           (株)キクシマ
    幹事
           (株)神奈川ナブコ
           神島化学工業(株)
           三協立山(株)三協アルミ社 横浜支店
           (株)総合資格 南関東本部
           DNライティング(株)
           TOTO(株) 横浜支社
           文化シャッター(株) 首都圏支店
           横浜エレベータ(株)
           (株)LIXIL 神奈川支社
    相談役
           星通商(株)
           (株)時久組
           石井造園(株)

 

組織図

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