YYG project

氏名
大嶋 笙平
所属
武蔵野美術大学大学院
造形研究科 デザイン専攻 建築コース
研究室
建築学科
作品概要

はじめに、建築の本質とはなんだろうか。ここ最近、私は建築の建ち方こそが建築の本質であると思うのだ。なぜならその建築を利用する人よりもその前をただ通り過ぎるだけの人の方が圧倒的に多く、ほとんどの人にとってほとんどの建築は外観としてしか存在していないからだ。
しかし昨今建築の形、特に外観に関しては、内部の機能や空間のあり方の表れとして、あるいは周辺環境との連続性などといった切り口でしか語られない。語ることが許されないような空気さえ感じる。
そこに建っていてしっくりくる形、というのは非常に感覚的であるが、しかしある種の建築の到達目標の一つであると言える。全体主義のシンボリックな建築は明らかにそうではないし、かといってコンテクスチュアリズムのように周囲に埋没してゆく建築もそうでないと考える。
様々な文脈や象徴性から適度に距離をとった、自律的な建築の建ち方について考えたい。
ここでは建築の外形線の自律性を他者に求めることにした。敷地境界線や周辺環境との間係など、建築の形態を決定する上で無視できない要素を等価に扱い、建築の建ち方の有り様を探る。

作品イメージ

作品ファイル

Profile

  • 略歴

    栃木県立宇都宮工業高等学校 卒業
    武蔵野美術大学 卒業
    武蔵野美術大学大学院 修了

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