「スクラップ・アンド・ビルド」から「スクラップ・フォー・ビルド」へ 
- 建設過程と解体過程における「祝祭性」に着目した資材循環プロセスの提案 -
     - 氏名
 - 石田 弘樹
 - 所属
 - 日本大学大学院 
理工学研究科 建築学専攻 - 研究室
 - 古澤大輔研究室
 - 作品概要
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本提案は、建設と解体が一体となった開発方法を目指すものである。常に建設と解体が繰り返され、変容し続ける動的な都市を目指す。
【背景・目的】
持続可能社会の形成が叫ばれるこれからの都市開発においては、従来の直線的な「スクラップ・アンド・ビルド」を更新し、循環型の開発方法を目指す必要がある。そこで、建設過程と解体過程の「祝祭性」に着目した考察を行うことによってネガティブな行為として捉えられる解体の価値向上を図る。建設と解体を等価に扱うことで、都市内で資材の循環サイクルを生み出す循環型の開発方法「スクラップ・フォー・ビルド」を提案する。
【考察編】
様々なジャンルを横断した事例から解体過程の「祝祭性」についての考察を行うことで解体の価値向上を図り、通常行われない解体過程における祭事を定義する。また、資材の再利用や循環に関する考察を行うことで、都市内における資材循環の方法を体系化する。
【提案編】
東京都江戸川に位置する「妙見島」に、都市内で発生した資材を加工し、再び都市に供給するための資材加工工場を創出する。水辺のコンテクストを活かし、一般来場者も迎え入れる象徴的な工場を目指す。東京都江戸川区葛西地域において資材循環プロセスを構築するとともに、ポジティブなものに変換された祝祭的な解体の在り方を示す。 
Profile

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略歴
- 1997年
 - 神奈川県逗子市出身
 - 2016-2020年
 - 日本大学
 - 2020-2022年
 - 日本大学大学院
 
 


