日常の外縁のゆらぎを誘発する建築
- 物の様相を空間に帯びさせる設計手法 -

氏名
山口 海
所属
東京理科大学大学院
工学研究科 建築学専攻
研究室
坂牛研究室
作品概要

観察とは対象を繰り返し認識することで、その対象をより深く理解できる行為です。
現代生活において、観察は滅多に行われていないように思います。
しかし他者を理解し、自己の感覚が相対化されるきっかけをもつ点で、観察は非常に価値のある行為であると考えます。
観察とは非日常的行為ではありますが、現代生活でも日常的に観察に近いことが行われているように思います。
本研究ではそれを観察という行為には満たない「日常の外縁のゆらぎ」と定義します。そしてこのゆらぎによって、私たちは日常的に何かを観察することを誘発されます。
観察への契機をもつこの感覚を、建築を通して刺激することはできないでしょうか。
本研究では観察という行為に着目し、フレーミング、サンプリング、ビジュアライジングという三つの手法を展開し、試設計としてハナレを設計施工し、本設計として住宅を設計します。

作品イメージ

作品ファイル

Profile

  • 略歴
    1996年
    東京都国立市生まれ
    2020年
    東京理科大学 工学部 建築学科 卒業
    2022年
    東京理科大学大学院 工学研究科 建築学専攻 卒業

一覧へ戻る