Hygge
- 生徒が居場所を選択できる校舎 -

氏名
齊藤 眞子
所属
昭和女子大学大学院
生活機構研究科 環境デザイン研究専攻
研究室
杉浦久子研究室
作品概要

私が修士設計で試みたことは、「建築を通して居場所を作る」ことです。
本設計では、私自身が高校時代に感じていた「校舎に対する居心地の悪さ」を元に高校校舎を設計しました。
配置計画では、増設を繰り返し、建物同士に繋がりがない現状から、旧本館の北側のスペースに「旧本館前広場」と称した、余剰スペースを設け、旧本館を敷地の様々なアングルから望むことができるようにしました。
また、校舎を3つの群から成り立つ構成とすることで、エリアとエリアの間に「間の空間」を含み、建物の間に光や風を通し、またバルコニーを介して生徒同士がお互いを認識することを可能にしました。
また校舎内部では、教室以外の居場所として「タマリバ」と呼ぶ、フロアから1950mmずれた位置にある階段の踊り場の延長として空間や、「階段前広場」と呼ばれる、廊下を含む教室前の余剰スペースが、自習スペースとしての役割も果たし、生徒たちの議論の場ともなります。また、バルコニーは建物の周りに張り巡らされ、内側からの活動が溢れ出し、中で行う活動を外まで持ち出すことができ、この敷地の豊かな眺望も望むことができます。
本設計で提案した余剰スペースは、能動的な学びを喚起し、生徒の多様性を受け止めます。この場所を利用することで、生徒がより良い学校生活を送ってくれることを願っています。

作品イメージ

作品ファイル

Profile

  • 略歴
    1996年
    茨城県土浦市生まれ
    2020年
    昭和女子大学 環境デザイン学科 卒業
    2022年
    昭和女子大学大学院 環境デザイン研究専攻 修了

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