Gallery作品詳細

採影塔
- 超高層ビル群の影に着目した建築設計手法 -

氏名
尾藤 勇志
所属
東京理科大学大学院
工学研究科 建築学専攻
研究室
郷田桃代研究室
作品概要

 環境配慮への意識が高まるようになった一方で、都市は、周辺の環境とは関係なく建物がつくられている。特に再開発においては床面積ばかりを求め、環境性から建築の形態がつくられるのは少ないのが現状である。

 本提案では年々暑くなる日本の気候に対応して、再開発エリアにおける「影」という視点から新しい建築形態、およびパッシブ建築モデルを導き出す。これは「超高層建築による日影を求めて建築を構築する」という「従来像と逆転した設計手法」であり、「直射日光を避け閉鎖的になるギャラリーのような用途」に対し「影を取り込むことで都市に開いて構築する設計手法」である。具体的には、低層部は周辺の影を取り込むように形態を導出し、床面積を確保するための高層部は周辺に影を落とさないように形態を導出している。

 このように光と影という環境因子に着目することで新しい建築形態を創造する可能性の一端を示している。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1994年
    愛知県生まれ
    2017年
    東京理科大学 工学部 建築学科 卒業
    2019年
    東京理科大学大学院 工学研究科 建築学専攻 修了