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中国哈爾濱市における水辺環境を活かした複合医療施設の設計

氏名
髙橋 翔
所属
日本大学大学院
理工学研究科 海洋建築工学専攻
研究室
デザイン・建築計画学研究室
作品概要

 現在、中国では深刻な環境破壊が顕在化し、中国全土で住民への健康被害が及んでいる。そのため、病院や医療スタッフの数が不足し、早急な医療施設の整備が必要とされている。
 こうした中、中国政府は「健康中国2030計画」を掲げ、医療・健康に関する幅広い分野の向上を目指している。中でも、国際医療交流が大きく位置づけられているが、国民の多くは中国医療に対する根強い不信感があり、安心と安全を求めて国外へ医療を目的に渡航する中国人医療ツーリストが急増する。世界的に医療ツーリストが増加する現在、より多くの医療ツーリストを呼び込み、幅広い医療技術の提供を行う複合医療施設の整備が世界各地で進む。
 一方、健康中国2030計画の一つに、医薬産業が挙げられている。中でも、中国の医薬産業を牽引してきた漢方薬の研究開発が重視され、バイオ科学技術の急激な発展により進展している。今後、漢方薬を応用したバイオ医薬品の研究開発は、中国と世界の医薬産業を牽引する要素になると考えられる。
 そこで本計画では、「医療」、「療養」、「研究開発」の複合医療施設の計画を行う。中国医療の強みである漢方薬を中心とした施設展開をすることで、西洋医学と東洋医学を組み合わせた治療や、未病からの病気の発見や予防、治療、健康の増進などの総合的な医療の提供が可能となり、より多くの医療ツーリストを呼び込む。今後の中国及び世界の医療及び医薬産業を牽引する施設を目指す。

作品イメージ

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プロフィール

  • 略歴
    2016年
    日本大学理工学部海洋建築工学科 卒業
    2018年
    日本大学大学院理工学研究科海洋建築工学専攻 卒業