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伝統的な建築空間の分節・接続方法を用いた設計手法の提案
- 与野本町小学校を事例として -

氏名
敦賀谷 俊
所属
日本大学大学院
理工学研究科
建築学専攻
研究室
佐藤光彦研究室
作品概要

日本には古くから独自の構法や手法によって造られた伝統的な建築形式がある。伝統建築は複数の建築や機能が統合したものが多く、それらを統合するために廊、建具、庇、馬道等の方法が用いられてきた。
本計画では、伝統建築のもつ空間の分節・接続方法を明らかにすることで伝統建築の空間性を示し、分節・接続方法の体系化を行なうこととする。さらに現代の複合化した学校施設の設計に用いることで、複数機能の統合方法や関係性を創り出し、日本的空間の分節・接続手法の建築的可能性を示す。
分析方法として、国宝及び重要文化財に指定されている伝統建築から16建築を抜粋し平面図、断面図及び文献から伝統建築の持つ空間を分節・接続している方法を抽出する。平面図より、本殿、拝殿等の機能を有する中心空間とそれらの周辺部に配されている廊、縁等の周辺空間に分け、中心空間の平面構成から6個の連結形式を抽出した。断面図から建築空間を限定する要素である床、天井、柱、小壁等の3つの空間構成部材に着目しモデルの作成を行うとともに文献からその当時の使われ方などを抜き出し、16個の分節・接続方法を抽出した。連結形式と分節・接続方法を用いて日本的空間の分節・接続手法とし現代建築の設計に用いることで新たな空間の接続方法や複合方法を示した。

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プロフィール

  • 略歴
    1992年
    神奈川県生まれ
    2015年
    日本大学 理工学部 建築学科 卒業
    2017年
    日本大学大学院 理工学 研究科建築学専攻 修了