出展作品一覧

Jantar Mantar Airport  - アウラを持った現代建築 - 

氏名
鈴木 辰弥
所属
千葉工業大学大学院
研究室
遠藤政樹研究室

作品概要

近代以降、世界中の都市や街には特色がなくなり、苛烈なスピードでの巨大化が進んでいる。それに対し、本研究が言及しているのは、W・ベンヤミン(1892-1940)が、パサージュに対して抱いた、アウラをもった生きられた場の提案である。それは、人々が各々の想いを回想することが可能な密度の濃い特権的な場である。
 本研究は、そうした生きられた場の提案を『首都圏第3空港』の提案で試みている。国際空港は、言葉も共有できない多くの人達が訪れるため、明快な機能性と安全性が要求される最も現代的な施設である。しかし、そうした施設に於いてもパサージュや、19世紀の鉄道ターナルステーションがかつて、別れや旅立ち、あるいは新たな出会いの場として強く印象に残る都市の玄関口であったように、経験の場であるべきだというのが本研究の要旨である。

プロフィール
2005-2009  千葉工業大学 遠藤研究室卒業
2011      同大学大学院 遠藤研究室卒業
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