白井　進也

法政大学大学院　工学研究科　建設工学専攻

大江　新　研究室(建築・都市計画研究室)

　都市の中に存在する無意識に感じる空間（路地や袋 小路や広場など）の要素を、いかにして建築に取り 込み、内部と外部の間のつながりの空間に魅力的な 空間を作る事ができるかということをテーマとして いる。本設計では、広場や袋小路のような外部空間 と内部空間の水平的なつながりや広がり（広場性） や斜面地の都市に見られるような外部空間や内部空 間の断面的な空間つながりや見る・見られるの関係 を（劇場性）とし、建築の構成に用いて提案する。 敷地は新宿区歌舞伎町、現在は閉館になったコマ劇 場が今も立っている場所で、テナントの立ち退き拒 否や新計画に対する地域の反対などもあり、コマ劇 場は、都市の中の廃墟のような場所になっている。 歌舞伎町は、戦後復興期に石川栄耀という都市計画 家が携わり計画された街であり、歌舞伎町にはT字路 が多く存在し、アイストップが多く、囲まれている ような印象を受けるように計画され、敷地の隣には 広場があり、現在は寂れてしまっている。そのよう な状況を踏まえ、このように計画された都市街路と 街路空間を持ち込んだ建築とが一体となり、建築が 都市にとけ込んでいくような建築の提案をする。

愛知県立時習館高校卒業
法政大学工学部卒業
法政大学大学院工学研究科建設工学専攻　修了
現在、ブラザー不動産　勤務