出展作品一覧

天竜区役所計画−地域基幹産業としての林業振興を目的とした木造庁舎の設計−

氏名
石ヶ谷 望未
所属
日本大学大学院 理工学研究科 建築学専攻
所属
佐藤光彦研究室

作品概要

高度経済成長期以前、民主的自治の浸透のために執務空間で占められてきた庁舎は、その後、郊外を中心に「地域の建築」としての在り方を模索され続けている。

本計画では、天竜区において林業、森林というこの地域最大のコンテクストを活かした木造庁舎を設計した。

地域産の小断面杉材を利用するため、柱・梁の部材を全て90mm角、900mm間隔で配置していくことを初期設定とし、柱を移動させることにより機能に応じた空間を形成させた。このような手法によって、業務空間、市民利用空間等、各機能の領域が明確化され、それぞれが独立している従来の庁舎に対して対極の空間性を生み出している。壁のようにリジッドに空間を分節するのではなく、小さな部材の集合や離散によって様々な場所が緩やかに繋がっていく、森のような庁舎を計画した。

プロフィール
石ヶ谷望未
1985年 静岡県生まれ
2008年 日本大学理工学部建築学科佐藤光彦研究室 卒業
2009年 澄心寺・庫裏デザインコンペティション 入賞
   (研究室共同)
2009年 第15回空間・デザインコンペティション 佳作
2010年 修士設計 吉田鉄郎賞(最優秀賞)
2010年 日本大学大学院理工学研究科建築学専攻 
    佐藤光彦研究室 修了
その他 第31回学生設計優秀作品展運営 WG・NUフォーラム等、企画運営に参加
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