都市の公開空き地
−橋詰めづくりが「街づくり」−
氏 名
松本 鋭彦
所 属
芝浦工業大学大学院工学研究科
修士課程建設工学専攻
研究室
堀越英嗣研究室
作品概要
 芝浦の橋詰めを再生しながら、こどもたち、高齢者たちの遊び場を仕掛けていく提案です。
 近年、芝浦は大規模マンションの建設が相次ぎ、人口の都心回帰における典型的な街といえる中、こどもたち、高齢者たちの居場所となる遊び場の不足が目立ちます。
 そこで、こどもたち、高齢者たちにとっての街、建物の使い方を視野に入れた提案が乏しい現実に対し「こどもたち、高齢者たちの主たる運動場が街中にある都市」を目標とした空間を模索します。
 芝浦は運河と橋の街です。橋詰めは人々が交錯し、景観上重要な位置で、街づくりにおける起爆剤となりうる場所です。また、橋詰めには比較的古い建物が多く存在しているため開発の実現性が高く、これらの建物を様々な制度と絡めて再生・解体し、コミュニティの拠点をつくっていきます。
 街づくりによって開かれた各橋詰めには、リタイヤした人や高齢者などが管理する公共公益施設を設け、運河沿い遊歩道と連携した遊び場ネットワークを図ります。
ここでつくりたいのは、こどもたちを中心に様々な人が日々集い、何事もなくても思い思いに時を過ごせる「都市の公開空き地」です。
作品01
作品02
(pdf 928KB)
松本 鋭彦
Profile
1983 三重県 出身
2002 三重県立四日市工業高等学校建築科 卒業
2006 芝浦工業大学工学部建築学科 卒業
2008 芝浦工業大学大学院工学研究科修士課程建設工学専攻 修了

● 受賞歴
2000 第47回日本大学全国高等学校・建築設計競技 2等 ※1
2000 東和大学建築学教室主催第19回高等学校建築コンクール「作文の部」 1等 ※1
2001 第9回九州産業大学建築設計競技 2等 ※1
2001 第4回長崎総合科学大学建築学科設計競技 優秀賞 ※1
2002 第19回JIA東海支部建築設計競技 金賞 ※2
2006 木の歩道橋デザインコンペ 審査委員長特別賞 ※3
2006 第4回日経アーキテクチュアコンペ 優秀賞 ※4
2007 Student Summer Seminar’07 小西泰孝賞 ※5
※1 全国高等学校建築設計競技での受賞
※2 共同制作者:辻沙奈恵(三重短期大学
※3 共同制作者:鬼頭一誠・松下敬祐(三重県立四日市工業高等学校)
・西村吉幸(名城大学)
※4 共同制作者:岡本寛・佐藤大介・辻勇太朗(芝浦工業大学大学院)
※5 個人制作

● 展覧会
2003 建築研究会主催2003建築展「建築サシスセソ」
(建築会館ギャラリー)
Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2007
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