Wind Architecture
〜neovernaculism〜
氏 名
小林 正史
所 属
千葉工業大学大学院工学研究科
建築都市環境学専攻
研究室
古市徹雄研究室
作品概要
 本計画では地球温暖化による異常気象などの社会背景を受けそれらの原因として二酸化炭素排出に加担してきた建築を『風』という要素に着目し見直すことで二酸化炭素排出抑えた建築を目指す。かつて中世をキリスト教の理想世界とするロマン主義芸術家の間でゴシック芸術が崇拝され、これが美術や建築に組み込まれて様々な作品を生み出されたゴシック・リヴァイヴァル建築ように、現代の理想とする建築の姿はこれまでの建築史の正系から外れていた風土的建築=バナキュラーな建築にあると考え、そこに見られる自然と対話するカタチ、特に『風に対する操作』を建築に組み込むことで、環境破壊といった社会問題を抱える世の中、今後の建築のあり方の方向性を示唆するものになりうると考える。『風だけの事を考えて建築をつくる』ことで風に対しては合理的になる。『風に合理的な建築』で人々が生活を送ることは一つの環境共生のあり方だろう。これからの時代、高度な設備機能に頼り意匠的な自由度を高める建築ではなく、風土的建築=バナキュラーな建築に見られる風の操作を手がかりとしてそれらを意匠的に踏襲する事が温暖化などの環境破壊が騒がれる今、建築の新しいデザインとなる事を期待する。
小林正史作品01
小林正史作品01
小林正史作品02
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味岡美樹
Profile
1982 東京都生まれ
2008 千葉工業大学大学院工学研究科建築都市環境学専攻卒業
Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2007
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