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 海ガメ島プロジェクト 〜自然と共存する建築の提案〜
 氏  名 高橋 良和
 所  属 武蔵工業大学大学院 工学研究科 建築学専攻
 研究室 岩崎研究室
   
 作品概要 

 ウミガメで小笠原諸島の父島を活性化させる提案である。
 建築に2面性をつくり、海から見たときはランドスケープと一体になったもの、まちから見たときは建築的な表情になるように設計した。 海側の全ての開口は折戸になっており、全て開け放てば内部か外部かよくわからないような曖昧で気持ちのよい空間となる。折り戸を閉じるとまちの光が海岸にいっさい漏れないようになる。
 地中で孵化し、地上に脱出した稚ガメは、明るい方へ向かっていく習性があるため、海よりまちが明るい砂浜では、脱出したウミカメがまちの方に行ってしまい、車に轢かれたり、排水溝に落ちたりして死んでしまう。この現状を解決するための建築を提案した。
 現在、世界には7種類のウミガメがおり、国際自然保護連合のレッドリストによるとそのうち6種は、絶滅の危機に瀕している。そのため、日本各地から世界各地でウミガメの保護活動が行われている。そこで、アオウミガメの日本最大の繁殖地である、小笠原諸島の父島に行き、1ヶ月間ウミガメ保護のボランティアをしてきた。そこで、ウミガメと人間が共存できていない現状を知りそれを建築的に解決する方法を考案した。
 この海ガメ島プロジェクトにより自然と共存する建築が、父島に戻ってくるウミガメを増やし、島がより活性化することを期待する。そして、自然と人間が共存するひとつのあり方として日本各地に、そして世界に発信する拠点となることを狙っている。
  (PDFファイル 644KB)
 プロフィール
1981 埼玉県で生まれる
2000 武蔵工業大学に入学
2004 同大学大学院に入学
夏に約1ヶ月間、アメリカを旅し建築を視察
2005 夏に約1ヶ月間、小笠原諸島の父島でウミガメ保護のボランティアをする
2006 修士設計でシーラカンスK&H堀場弘賞受賞
3月に14日間、北欧を旅し建築を視察
東急建設株式会社に入社
   
特技 バク転ができる



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Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2006 
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