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 ラテン・アメリカのアイデンティティと建築表現の考察
 サンタ・クルス−ボリビアにおける空間形式の提案
 氏  名 金城 真奈美(キンジョウ マナミ)
 所  属 横浜国立大学大学院 工学府社会空間システム学専攻
建築学コース
 研究室 北山・西沢研究室
   
 作品概要 

■文化的アイデンティティと建築表現とは
共有の特質や思想が文化的アイデンティティの明確な指標であるが、本質的に何かのアイデンティティを判定するには他の存在に対しての相違点が必要である。ラテン・アメリカの文化的アイデンティティの形成プロセスで異文化から大きく影響を受けた出来事が多くあるが、主な3つを挙げると、15世紀末のスペインやポルトガルによる征服事業、20世紀の現代化、および21世紀現在のグロバリセーションである。それぞれの時代に、ラテン・アメリカは先進国から強い影響を受けたため、それらの国々と多くの共有特質が生まれた。その結果、ラテン・アメリカのアイデンティティを定義するに際にはそれ自信のオリジナリティーについて混乱することが多い。建築的アイデンティティは一つの文化の建築表現の特質から形成され、設計者は設計行為を通して文化的アイデンティティの成立に貢献する。建築設計をする際には、その表現はラテン・アメリカという文化のアイデンティティを表現しているのか、異文化で生まれた表現を模倣しているだけか、設計者は戸惑うこともある。
■サンタ・クルス−ボリビアの家
本論文は、サンタ・クルス−ボリビアで設計を提案する機会から誕生した。ボリビアは、経済的に他のラテン・アメリカの国と比較すると遅れており、自発的に現代かプロセスも経験せずに現在、発展途上国としてグロバリセーションを経験している。様々な文化の融合から生まれたこの社会では、先進国の建築表現はステータスのシンボルとして使用され、アイデンティティの認知は混乱状況にある。世界中の文化が一つになりつつある現在のグロバリセーション時代で、サンタ・クルス−ボリビアの文化とに適切な建築表現を提案することが今回の目的である。

  (PDFファイル 3.2MB)
 プロフィール
1978 サンタ・クルス−ボリビア生まれ
2000 ボリビアカトリック大学建築学科卒業
2006 2006 横浜国立大学大学院修士課程修了



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Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2006 
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