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 旧国立公衆衛生院跡地再生計画
 −新しい医療行為に対応した地域ホスピタルパークの計画−
 氏  名 大前 多恵子
 所  属 日本大学大学院 理工学研究科建築学専攻
   
 作品概要 

 本計画では、医療施設の外部空間を既存の建築物(旧国立公衆衛生院)とともに再生していくものである。
 海外の医療環境は、都市の中で最も良好な環境に計画され、建物単体としてではなく外部空間も積極的に利用しながら、それを地域住民と患者が共有するものとして認識されている。
 一方日本では古くから研究機関ということから、地域に対し建物を囲い、隔離するものとして認識されている。そのため、特に開発におされる都心部では、医療環境悪化とともに外部空間との連携がなされないまま、そのプログラムも弱体化している。1998年の医療法改正による新たな動きの中で、開かれた医療環境への見直しが求められている。
そこで跡地に新しい医療行為プログラムを付加し以下の3つの段階を経て計画を行う。
1) 線 :トレールの計画
緊急車両動線、一般車両動線の確保、患者、病院関係者、地域住民も加わるこの敷地では動線を整理し、トレールを設定する。
2) 面 :領域と植栽の計画
トレールに対し、既存の地形と樹木配置を考慮しながら2つの領域(パークとオープンコモン)を設定し、各々地域と病院が関わるオープンスペースと、患者のリハビリテーションのオープンスペースとする。
3)建物:既存と新設の計画
2つの領域と既存の建物の使われ方を対応させ、1階をエントランスや図書館などのメインフロアとし、B1階をファミリーハウスや図書館の書庫、駐車スペースなどのサービスフロアとする。
  (PDFファイル 3.1MB)
 プロフィール
埼玉県立大宮工業高等学校建築科 卒業
日本大学理工学部建築学科 卒業
日本大学大学院理工学研究科建築学専攻
修士前期課程 高宮研究室 卒業
株式会社エキープ・エスパス 見習補助
 



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Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2006 
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