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大阪市森之宮焼却施設の設計 〜水際に建つ公共建築としての提案〜  


氏 名 塚本哲也
 所 属 日本大学大学院理工学研究科海洋建築工学専攻
 研究室 坪山研究室
   
 作品概要

現在、地球規模での環境が問題になっており、廃棄物すなわちごみもその一つの原因要素となっている。国内の最終処分場がひっ迫している現状では、社会全体のリサイクル化、中間処理でのごみ減量化はもちろんの事、消費者に対する啓発活動、意識変革による一人一人のごみ減量化を通じてのゼロエミッション社会への転換が叫ばれている。焼却施設は生活基盤施設として一般廃棄物の中間処理の大部分を占め、施設数が国内で約1600近くあり、ごみ処理施設の中では住民に近い存在である。そのような焼却施設は単にごみを処理するインフラ施設としてでなく、ごみの正しい知識を得る生の情報の場、ごみ減量化のための啓発施設としての性格を一層強めていくと考えられる。
本研究では既存の焼却施設を建築的、都市的視点から分析し、既設の周辺環境から独立し、迷惑施設として存在するのではなく、都市の中での新たなあり方を提案、設計するものである。現在、焼却施設を取り巻く大きな問題を挙げると次の点である。 1、焼却施設の歴史的経緯から市民にとって迷惑施設として定着し、ダイオキシン対策など市民に知られていない情報や固定概念としての誤解が存在している 2、車によるごみの収集費がごみ処理費用の半分程度を占め、人員についても半数が収集に関わっている 3、ごみに含まれる紙・石油製品の増加によりごみのカロリーが増加し、単に燃やすだけでなくサーマルリサイクルとして熱を回収し有効的に利用することが不可欠である

 
(PDFファイル1MB)
 プロフィール
1981年 東京都生まれ
1999年 千葉県立佐原高等学校卒業
2003年 日本大学理工学部海洋建築工学科卒業
2005年 日本大学大学院理工学研究科海洋建築工学専攻修了






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Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2005
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