■作品内容
|
この修士設計展にはどれだけの割合で在るのだろうか?しかし、僕らの世代にとってリノベーション、あるいは再生といったテーマはごく自然に現れてきていた。しかし、その意味は広義である。どの部分にスポットをあてるか、どこに既存のポテンシャルを見いだすのか。それが求められているのだと、体現してきた。
青山アパート。この設計展が開催される頃には、表参道に仮囲いが出来ているのだろうか。DO+というプロジェクトを主宰することで、建物に纏わる多くの人々との対話の中から、建築の「存在」を取り巻く実態を観てきた。修士設計もすべてはここから始まっている。
1つの建築タイプに注目した。供給過剰により群を持って問題を抱えているガソリンスタンドである。今回は一つのサンプルとして世田谷区をとりあげ、その立地特性、散在性、地域ニーズなどからプログラム、そしてそれらの組み合わせを抽出していく。
ロードサイドという車の利便性をフルに維持しながら、背後へと広がる生活圏へ開く。ネットワーク化させることで初めて、群として機能する。ロードサイドという日本独特の成り立ちと、ガソリンスタンドという認知度の高い施設を読みとり、どれだけリアリティーのあるものに仕上げるか、トライしたモノである。
最後に、指導してくださった高宮教授、佐藤助手、そして資料を提供して下さったSSCの松口さん、滝口さん、にこの場を借りて感謝します。ありがとうございました。
|
 |
|