インターフェース・アーキテクチャー

氏 名 小池 秋彦
所 属 東京工業大学大学院 理工学研究科 建築学専攻
研究室 八木幸二・安田幸一研究室
   
作品内容

 高密な都市の中心部に広がる都市空間では、建築の立面や街路形状などにより内外の境界が規定され、その周りではあるまとまった環境が形成されている。そこでは本来建築内部に担われる活動や機能が外部空間にみられたり、反対に外部空間の活動が建築の内部に取り込まれていたりするなど、建築壁面はプログラムを内包する表皮であるのみならず、建築の内部と外部の双方をとりもつ境界面としても機能する。とりわけ様々なスケールの建築物や空間が隣接して混在する東京の中心部においては、このような都市空間における建築の内外の階層性は薄まり、プログラムを内包する環境はその境界面の構成により定義される事ができると考える。
 このような都市と建築の間に位置する、空間のまとまりを持ちプログラムを内包している環境を「インターフェース・アーキテクチャー」と位置づけ、建築空間と都市外部空間の各2つのケースを事例とし、分析で得られた境界の配列形式を東京渋谷における具体的な敷地環境について検討し、それぞれ新たな都市と建築の境界のあり方を提案したものである。これらは東京の中心部にみられるような、様々なスケールの空間が混在する高密な都市空間と建築の領域を、積極的に捉え直す新たな都市空間の可能性を示すものと考える。


 
(PDFファイル・1.3KB)
プロフィール
1995 北海道立札幌西高校卒業
1996 東京工業大学 建築学科入学
1996-1998 学生ITベンチャー起業・運営
2000 オランダ デルフト工科大学建築学部
2003 修士設計にて大岡山建築賞銀賞受賞
2003 東京工業大学 理工学研究科 建築学専攻 大学院卒業
2003.4  (株)三菱地所設計 勤務


PDFファイルを表示するにはアドビシステム社のAcrobat Readerが必要です。 Acrobat Reader ダウンロード
(作品一覧ページにもどる)

Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2003
掲載された作品の著作権は出展者に帰属します。このページと関連するPDFデータ
内に掲載されている画像・文章は許可なく転載・使用することは固く禁じます。