自動ドアメーカー及び販売施工会社は、自動ドアの安全確保に関する活動を重要な使命と考え、加盟する全国自動ドア協会(JADA)において、長年に亘って研究および諸活動を継続しておりますが、自動ドアも多くの製品と同様に製造段階だけの安全配慮では充分でなく、製品を選択する段階、所有管理する段階、利用する段階の、それぞれの関係者の安全配慮があって初めて適切な安全性が維持できるものです。そのため安全啓発だけでなく、関連主体の方々や通行者の皆様への情報発信にも注力し、多面的な安全活動に取組んでおります。
各種建物の玄関等で広く利用されているスライド式自動ドアは、自動ドア全数の95%以上を占めているが、過去に死亡事故等の重大事故の例がない安全な自動ドアとして評価が高い。しかし2004年3月に発生した大型回転ドアでの幼児の死亡事故の後、建物の管理責任者(建物所有者、建物管理者等)から使用中のスライド式自動ドアの安全性についての問い合せと点検依頼が相次ぎ、建物設計者等からも問い合せが増えてきたため、スライド式自動ドアの現実的な安全性確保の指針として“自動ドア安全ガイドライン”を作成、この内容を解りやすく要約した“スライド式自動ドア安全ガイドブック”を各関係主体等に配布いたしました。
今年度は、自動ドアを利用する通行者の方々に「自動ドアの安全な通り方」についで情報を発信しました。特色は、これまでと少し視点を変え、小児幼児の皆さんを対象とする点です。子供さんの周囲の方々のご協力をいただいて効果をあげて行きたいと考えています。
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「自動ドア安全ガイドライン」要覧

自動ドアの安全な通り方 |