5.個人識別装置の種類
前にも説明しました様に、id・Techno miniに接続できる個人識別装置には、大きく分けてカードリーダ方式とバイオメトリクス方式があります。各方式にも様々なタイプの認証方法があり、それぞれ長所・短所を持ち合わせておりますので、その事を充分理解した上で選択することが必要となります。
(1)カードリーダー方式
カードリーダー方式
磁 気 非接触
参考外観
読取方式 ISO7811 FeliCa ISO15693 独自式
周波数帯 13.56MHz 13.56MHz 134.2KHz
照合方法
磁気ストライプ部分に書き込まれているデータをリーダヘッドにて読み取る。(JIS-U型ストライプカード)
カードリーダーからの電波に反応し、カード内のICに書き込まれているデータを電波で発信し読み取る。
長  所
○様々な設備で利用
 されており、汎用
 性が高い。
○偽造・改ざんが困難
○非接触式のため、操作性、耐久性に優れている。
短  所
△スキミングなどに
 よる複製が容易

△接触式のため、定
 期的にカードリー
 ダー清掃およびカ
 ード交換が必要。

△カードの持ち忘れ
 や、紛失の恐れが
 ある。
△磁気カードと同じ厚さの中にICとコイルアンテナを
 内蔵しているため、曲げなどにより破損する恐れが
 ある。

△カードの持ち忘れや、紛失の恐れが ある
複製困難性 ×
汎用性 × × ×
読取距離 約15mm 約20mm 約550mm

(2)バイオメトリクス方式
バイオメトリクス方式
指紋認証 虹彩認証 顔面認証 静脈認証
参考外観
登録者の指紋

登録者の虹彩

登録者の顔

登録者の静脈
概  観
概  要
個人ごとに固有の指
紋の特徴点を登録し、
特定。
個人ごとに異なる虹
彩の濃淡パターンの
特徴点を登録し、個
人を特定。
※虹彩とは、目の瞳
 孔を収縮・拡張さ
 せる黒目のドーナ
 ツ状の部分。
個人ごとの異なる顔
面の特長点を登録し、
特徴点を登録し、個
人を特定する。
個人ごとの異なる血
管形状パターンを指
で検出。その特徴点
で個人を特定。
誤 認 率
他人受入率:0.01%
本人拒否率:0.1%
他人受入率:0.0001%
本人拒否率:0.1%
他人受入率:1%
本人拒否率:1%
他人受入率:0.0001%
本人拒否率:0.01%
長  所
○安い
○非接触で認証可能
○非接触で認証可能
○体内の血管パター
 ンを照合するため、
 外的影響に強い
 (ケガ等)
短  所
△ケガ・傷に弱い

△指紋が薄い方等、
 検出しづらい指が
 ある。


△登録時と同じ指の
 置き方をしないと、
 認証しづらい。
△西日等の太陽光に
 弱い。

△細目・逆睫毛は認
 証しづらい。


△カメラ角度を調整
 する必要がある。
△西日等の太陽光に
 弱い。


△双子や他人の空似
 でも認証すること
 がある。
△登録時と同じ指や
 掌の置き方をしな
 いと認証しづらい。
照合時間 1秒前後 1〜2秒 1秒前後 1秒前後
メーカー 中央発條(株) 松下電器産業(株) (株)東芝 バイオニクス(株)
(指認識)
富士通(株)
(掌認識)