2. 第2回 テーマ:「音楽のある軽井沢生活」 概要・審査結果
 第2回の建築系高校生対象コンペティション「音楽のある軽井沢生活」は、全国35校から485点と、前回を超える多数の作品が応募されました。それらの作品は、審査委員会(審査委員長:林昌二先生)により厳正に審査され、最優秀賞1点、優秀賞2点、佳作11点と、奨励賞16点、奨励学校作品賞9点を選出しました。
第2回建築系高校生対象コンペティション-概要と結果
■概要
 ≪テーマ≫ 音楽のある軽井沢生活

 ≪趣 旨≫ 豊かな自然に囲まれた避暑地として発展してきた軽井沢は、美術館やホテル、レストランなどでも趣向を凝らしたミニコンサートが行われてきました。また、多くの音楽家たちが軽井沢を訪れるようになり、様々なイベントを通して音楽が幅広く浸透しています。
そのような軽井沢に、音楽家の夫婦が自然に親しみながら暮らす住宅のイメージ、アイデアを提案してください。

 ≪設計条件≫ 計 画 地 長野県北佐久郡軽井沢町
敷地面積 528.75u
用途地域 第一種住居地域(最高高さ10m以下)
建ぺい率 20%(軽井沢自然保護対策要綱による)
容 積 率 20%(軽井沢自然保護対策要綱による)
構  造 木造在来軸組工法
家族構成 2人(夫婦:年代は各自設定する)

 ≪敷 地≫

 ≪審査委員会≫ 審査委員長 林 昌二(建築家/日建設計名誉顧問)
審査委員  中央工学校建築系高校生対象コンペティション審査委員会

■結果
 ≪最優秀賞≫ 山梨県立甲府工業高等学校 − 1学年 − 松原 稜太
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 ≪優秀賞≫ 山梨県立甲府工業高等学校 − 1学年 − 広瀬 将泉
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大分県立日田林工高等学校 − 2学年 − 谷口 哲也
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 ≪審査委員長所感≫ 高校生のプランにしては大変よく考えられている。また、表現力のレベルも高い。
発想という点では、軽井沢という自然豊かな土地柄を設計の中にどう取り入れるかが問題で、都会とは異なる大らかな空間で暮らすという、生活空間の豊かさが表現されている作品がもっとあってもよかった。
建築は空間の大きさを把握することが基本であり、体験をもって空間のスケール感をつかんでいって欲しい。

林昌二先生

 ≪審査委員会講評≫ 提出された2回目となる作品は、前回に比べ発想のレベルが上がっています。特にコンセプトの内容に優れ、作品によっては軽井沢の生活シーンが目に浮かんで引き込まれそうな作品も多数ありました。
また、当コンペにおける審査の主眼ではありませんが、プレゼンテーション技法も目を見張るほど優れたものが多く提出され楽しく審査することができました。賞に入らなかった作品の中にも、一面では優れたものが多くあり力作が揃っていました。