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報告

第88回 JIAアーバントリップ-八ヶ岳山麓に佇む建築(建築と自然の融合を探る)

報 告REPORT

第88回JIAアーバントリップも多くの方々のご参加をいただき、楽しい時間をすごしました。ご参加いただいた皆様、関係者の方々、ありがとうございました。
今回の見学会では「八ヶ岳山麓に佇む建築-建築と自然の融合を探る-」と題して、八ヶ岳音楽堂、サンカク、女神の森セントラルガーデンをそれぞれの設計者・関係者からお話しを伺いました。
次回第89回は、来年の春に予定しています。引続き多くの方々の参加をお待ちしています。

 

概 要OUTLINE

第88回アーバントリップの企画は「八ヶ岳山麓に佇む建築-建築と自然の融合を探る-」と題して見学を企画しました。
八ヶ岳山麓に位置する、野辺山、清里、小淵沢などの地は、古くから避暑地として発展してきました。またこのエリアには、今回見学の八ヶ岳高原音楽堂をはじめとして、八ヶ岳美術館(村野藤吾設計)、リゾナーレ八ヶ岳(マリオ・ベリーニ設計)、小海町立高原美術館(安藤忠雄設計)、キースへリング美術館(北川原温設計)など多くの建築家が作品をつくってきました。天空の音楽堂と称される八ヶ岳高原音楽堂は、自然、建築、音楽がまさにハーモニーを奏でる場としてつくられましたが、それから30年経った今も自然と呼応し融合する建築が新たにつくられています。
今回は音楽堂とともに山麓に佇むこととなった新たな建築を訪問し、建築と自然の融合を設計者が如何に考え、そしてその解をどう提示してくれるかを探っていきたいと思います。


■八ヶ岳高原音楽堂


■サンカク


■女神の森セントラルガーデン

詳細情報DETAIL

開催日
2018年10月10日(水)
時 間
8:00 集合〜19:30 解散予定
会 場

1、八ヶ岳高原音楽堂 1988年竣工
住 所   : 長野県南佐久郡南牧村 大字海の口
設計者  : 吉村順三設計事務所
規 模  : 地下1階 地上1階 延床面積1,275.58 ㎡ 、 RC造 小屋組木造
特 徴  : 無垢の木材を三角トラス状に組み上げた。当初複雑な仕口は放射状のジョイント金物で考えていたが、1/50の架構模型、原寸の仕口模型での検討の結果在来の仕口で納めることとなったが、上棟時は最高部でマイナス5mmという鉄骨なみの精度であった。構造材・仕上材の多くは敷地周辺で伐採された樹齢70~90年のカラマツが使われている。また鉄筋コンクリートは木目が浮き立つように杉板型枠とした。木材のポジとネガ双方の表現が建物を「木造」として印象づけた。

2、サンカク 2016年竣工
住 所  : 山梨県北杜市
設計者 : 空間研究所
規 模  : 地上2階、 延べ面積 116.70㎡、 木質折版構造
特 徴 : サンカクは、八ヶ岳山麓の標高1500mに高地に建つ山の家である。夏は涼しく冬は零下20度になり、雪も深い。雪を落とす60度の勾配をもったサンカクの屋根は米松の2inch×12inchの板を折板のように継いで、それが構造となり、内部空間の仕上げとなる。その木造の屋根と敷地の起伏か持ち上げられた床だけが基本的なこの建物の構成要素である。

3、女神の森セントラルガーデン 2016年竣工
住 所   : 山梨県北杜市
設計者  : 竹中工務店+永山祐子建築設計
規 模   : 地下 1 階 地上2階 延べ面積 5385.13 ㎡、S造一部RC 造
特 徴   : 風土の魅力を感じられる、体験としての建築/八ヶ岳と南アルプスの山間に佇む森の中の集会場。貸館として地域内外に開放、また建築主の自社利用として全国各地の社員を集めた研修等に使用する。客席を自由にレイアウト可能なフレキシビリティと本格的な舞台設備を持つ700名収容のホール。大小様々なセミナーや展示に利用される300名収容の多目的スペース。集中的な研修を行う300名収容の研修室、一般客も利用できる70席のカフェを計画した。それらの機能を用途毎に分節し、外部空間を取込んだシークエンスで繋ぎ合わせることで、豊かな風土を活かした「森の体験」を創出する建築とした。

4、小淵沢駅合築駅舎   2017年竣工 (立ち寄りにて見学)
住 所   : 山梨県北杜市
設計者 : 東日本旅客鉄道八王子支社一級建築士事務所+
株式会社ジェイアール東日本建築設計事務所+株式会社 北川原温都市研究所
規 模   : 地上2階 延べ面積 980 ㎡、S造
特 徴   : 八ヶ岳観光圏の玄関口となる小淵沢周辺のまちづくり事業の一環として整備された駅舎である。八ヶ岳、南アルプス、その山岳から湧き出る清流などを駅舎のデザインに取り込み、また太陽光発電設備や太陽熱利用設備を導入し、環境に配慮した駅舎になっている。屋上には八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳、富士山、奥穂高岳といった日本三大巨峰を一望できる展望デッキも設けられ、地域の人々に世代を超えて親しまれる駅舎・広場を創り出している。今後、新たな地域資産となることが期待される。(山梨県建築文化賞選評より引用)

交通案内

工学院大学新宿キャンパス前発着予定
(JR、京王線、小田急線、地下鉄各線新宿駅から徒歩約5分)
チャーターバスで移動

講 師
八ヶ岳高原音楽堂:長谷山 純氏 (吉村順三設計事務所元所員:担当)
サンカク :金子 太亮氏 (空間研究所)
女神の森セントラルガーデン:大石 卓人氏(竹中工務店) 
小淵沢駅合築駅舎:なし
参加対象者
会員・賛助会員・一般・学生
参加費
4,000円(資料代、保険料、昼食代含む。)
定 員
30人(原則先着順 但し、保険の関係により10月5日最終参加者確定)
CPD
8.0単位 申請中
問合せ先
公益社団法人 日本建築家協会(JIA) 関東甲信越支部 事務局 (担当:菊地)
〒150-0001  東京都渋谷区神宮前2-3-18  JIA館4階
E-mail : rkikuchi@jia.or.jp
TEL: 03-3408-8291   FAX: 03-3408-8294
申込方法

参加希望の方は、氏名(ふりがな)、所属、電話番号、メールアドレス、
緊急連絡先(携帯)を明記の上、メール又はFAXにて上記までお申し込みください(電話は不可)。
尚、保険加入の為、自宅住所、生年月日を最終参加者確定後お知らせください。
参加確定者は事務局よりご連絡いたします。
又、CPD取得希望の方は、一級建築士番号又はCPDのID番号等をお知らせ下さい。

応募受付開始:2018年09月05日(水)12:00
応募締切り :2018年09月25日(火)12:00
参加決定者の方には実施1週間前に改めて集合場所等の詳細資料をお送りいたします。

■注意事項
・見学中は、委員及び案内者の指示に従うようお願いします。
<キャンセル料について>
・10月5日以降にキャンセルされた場合、100%のキャンセル料が発生いたしますのでご注意ください
(キャンセル等は、上記問合せ先へお早めにご連絡下さい)。
<個人情報の扱いについて>
・個人情報保護法の施行に当たって、JIA日本建築家協会は法律に則って、個人情報を保護します。
・個人情報を利用目的以外に使用しません。
・個人情報が漏えいしないよう対策を講じます。ただし、参加者名簿を協賛会社へ配布させて頂きます。
・会員の個人情報は委託者を除く第三者に提供しません。
・個人情報を利用の目的で委託者に渡す場合は、利用目的以外に使用されないよう委託先を監督します。

■見学概要
・チャーターバスによる1日見学会。
・建物見学と設計者・その関係者による現地解説(見学前:概要説明、見学中:現地説明、見学後:質疑回答)
・参加者:JIA会員および一般より30名程度を募集。引率委員を含め見学者総数40名程度。
また、必要に応じ見学者名簿などを提出します。
・参加費:有料(資料代、保険料、昼食代など)バスチャーター費用などはスポンサー
支援費より支出
・WEB、SNS等への掲載はお控え下さい。
・施設見学は安全に注意し、各自責任を持って移動下さい。
・スリッパ及び、靴を入れる袋を持参して下さい。

主 催
公益社団法人 日本建築家協会(JIA) 関東甲信越支部 アーバントリップ実行委員会
共 催
株式会社 新国際通信社
協 賛
旭ビルウォール株式会社 株式会社イケガミ 共同カイテック株式会社 三協立山株式会社
株式会LIXIL 株式会社ユニオン