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報告

JIA建築家と考える暮らしと住まい 2019@OZONE 住まいの光を考えましょう 〜光で空間を美しく、そして持続可能な環境〜

報 告REPORT

全球凍結(スノーボールアース)が恐竜の繁栄する前に3回起き、2回目以降は地球の大気組成が原因という少々衝撃的な話から始まり、地球は太陽光のエネルギーを受けながら、ー270℃の宇宙空間へ放熱することで平均気温を15℃に保っている。

地球に届く太陽光は、可視光線が40%そして紫外線が10%で、大半の50%を近赤外線が占めていること。光は物体に当たると熱エネルギーと化学エネルギーに変化するが、人を快適に温める遠赤外線は太陽光には含まれていない。

人体にとって危険な放射線や電子レンジなどの高周波と安全な太陽光と遠赤外線も同様に電磁波で、1秒間に地球を7周半する速さで移動するなど、太陽光と遠赤外線の特性をよく理解することで、地球環境に優しく、心地よく暮らすことができる住宅とは何かについて考えてみました。

また後半は、太陽光のエネルギーを電気として貯めながら窓の工夫で光を楽しむ住宅と、谷崎潤一郎のエッセイの『陰翳礼讃』の解釈と現代住宅の対比を試みるなど、実例の説明を通して太陽光をより深く理解するセミナーとなりました。

 

概 要OUTLINE

デザインには「かたち」と「時」の両方の側面があります。というのは人の「感覚」と「行動」にとって「時間」は欠かせないものだからです。時による光の揺らぎは空間に表情を与えます。

それは「可視光線」にるものですが、光はそれだけではなく、広く考えると電磁波であり、X線、紫外線、近赤外線、遠赤外線、電波など私たちの身の廻りにあるものです。

特に遠赤外線は温熱環境の基本要素でもあります。

今の時代は先人達の「光」の活用法を更に進化させることが私達に求められています。

今回は太陽光に含まれる可視光線と太陽光に含まれない遠赤外線について私たちの住まいを中心に取り上げて見ました。

住まいの光について考えてみませんか。

 

私たちは、太陽と照明の明るさで「住む空間」の形状や色を認識しています。

太陽光は可視光線と言われていますが、実は可視光線は太陽光の成分の半分以下で、残りは紫外線と近赤外線です。

また、私たちの生活の身近にある暖房機の遠赤外線や電子レンジのマイクロ波そしてX線(放射線)等も太陽光には含まれていませんが、同じ光(放射光)です。

このように光は単に明るさだけではなく、人への生理的な影響から冷暖房のエネルギーまで、私たちの生活に幅広くそして大きく関わっています。

このように、「光」は人が健康的に心地よく暮らすこと、そしてエネルギーの視点で持続可能な循環型社会を考える上で重要なことだと気が付きます。

このセミナーでは3人の建築家による日頃の設計を通して「住まいの光」について解りやすく解説をいたします。

是非、「光」への感度を高めてください!きっと暮らしの視点が変わります。

「住まい」について興味ある方であれば、どなたでも受講は可能ですので足を運んでいただけたらと思います。参加費は無料です。

 

 

コーディネーター/寺山実(寺山建築工房)

講師/新井かおり(K.Architect.)

講師/河内真菜(アトリエマナ)

 

 

詳細情報DETAIL

開催日
2019年7月27日(土)
時 間
13:00~15:00
会 場

リビングデザインセンターOZONE 5階 セミナールーム
東京都新宿区西新宿3-7-1  新宿パークタワー内

交通案内

JR新宿駅南口から徒歩12分、西口エルタワー前より約10分間隔で無料バス運行

講 師
コーディネーター:寺山実(寺山建築工房) / 講師: 新井かおり(K.Architect.)・河内真菜(アトリエマナ)
参加対象者
一般・学生も含む
参加費
無料
定 員
20名(定員になり次第締切)
問合せ先
公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 住宅部会
メールアドレス:jutaku@jia-kanto.org
申込方法

参加希望の方は、ご希望の日程、お名前、ご住所、電話番号を明記の上、下記アドレスへメールにてお申し込みください。

メールアドレス:jutaku@jia-kanto.org

主 催
公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 住宅部会