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なりたて建築士設計コンペ 《可能性としての図書館》

概 要OUTLINE

【概要】
一級建築士の資格取得者は2次製図試験も合格されたわけですが、これは試験として行われた設計であり本来の建築家として自らの意図を表現する事は無かったと思われます。JIA城東地域会は、試験とは別に建築家として同じ課題に取り組んだ時は異なる設計提案が有るものと考えます。そのため一級建築士のデザイン・空間表現の向上を目指す場として、一級建築士の製図試験と同じ条件での設計コンペティションを計画しました。

【テーマ】
《可能性としての図書館》
私達はかつてない程の変化の著しい時代を生きています。特に情報環境のあり方の変化は顕著です。 新型コロナウイルスへの対応の過程の中では、オンラインによるコミュニケーションが余儀なくされ、数年間の間に、それは新たな情報空間として日常化しました。一方で、自由に外に出ることのできなかった経験は、身体と実空間の関係についてあらためて考えるきっかけとなりました。この数年間で、私達は、実空間(リアル)と情報空間(オンライン)に同時に存在することを、当たり前の身体感覚として捉えるようになったのではないでしょうか。 図書館は、かつて、複製できない貴重な本をその場で閲覧するための空間からはじまりました。その後、時代が進むにつれて、「本を貸し借りする空間」「その場に滞在して読書をする空間」「図書を活用して課題を解決する空間」といったように変化してきました。私達のライフスタイルと情報環境の変化によって、図書館という建築のあり方は、問い直され、時代を映す存在となってきたのです。 現代は、大量の情報が目まぐるしく行き交い、生活様式が多様化する時代です。私達はその中で、新しい身体性を持って生きているのかもしれません。膨大なデータが行き交う情報空間に接続した身体、これまでと変わりなく場所に埋め込まれた実空間に接続した身体。 本という媒体は、「文字という抽象化された情報が刻まれた」「かたちのある物理的な媒体」という二重性に魅力があります。文字を読むことによって無限の想像力を広げること、文字を読まなくても本がそこにあるだけで感じること。そのこととデジタル化時代の物理的な建築としての図書館のあり方には何か関係がある気がしてなりません。 新たな身体性を生きる私達にとって、図書館とはどんな場所であったら良いでしょうか。現代を生きる私達ひとりひとりの実感の中に、その可能性があるはずです。 皆でそのことを考えるきっかけとなるような、形式にとらわれない独創的な提案を期待します。      
                  審査員:高野洋平 建築家/MARU。architecture

詳細情報DETAIL

開催日
4月17日 質疑回答をHPで公開  
後援:一般社団法人 東京建築士会  
5月25日 審査会・講演会
会 場

Web公開審査会

講 師
【審査員】
審査員+基調講演:高野洋平 建築家/MARU。architecture
参加対象者
【応募資格 】
資格:令和5年度 一級建築士試験合格者
参加費
無料
定 員
無制限
CPD
3単位(予定)
問合せ先
公益社団法人 日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部 城東地域会 事務局
申込方法

申込:JIA城東地域会までメールにて申込(事前申込必要)
mail:jia.jyoto2024@gmail.com

主 催
公益社団法人 日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部 城東地域会