今月の都市
ボローニァ(3)
 ボローニァはポルティコの町としても有名です。所謂アーケード風の半屋外空間ですが、発端は個々の建物の床面積拡大のため、公的な道路に二階以上をはみ出した上部空間利用の賜物です。
 他都市にも同様な形態は在りますが、ボローニァのポルティコはその連続性において他都市とは異なった街路空間を構成している事でしょう。
 天候に関わり無く町をぬって歩けるのもボローニァならでの生活の一端なのです。
 ボローニァは木造で構成された初期の形態から、大通りの豪華なポルティコまで、時代の変遷をポルティコで表現した町でもあります。
 郊外のグァルダの丘の頂にあるマドンナ・ディ・サンルカに上る道はなんと3.5キロになるポルティコの道であり、サラゴッツァ門から雨にもぬれずに行くことが出来ます。勿論このポルティコは「天国と地上を結ぶ道」として宗教的に昇華されたものでしょう。
  (写真・文 福井 稔)
保存、利用されているポルティコの原型
初期の典型的な木造のポルティコ
道路にはみだしたポルティコ
対面したポルティコ
補強されたポルティコ
一般的なポルティコ
一般的なポルティコ−2
教会前の広場と連動したポルティコ
正面ソットポルテゴと接続したポルティコ
艶やかなポルティコ
テアトロコムナーレ(タウンホール)
中心大通りインデペンデェンッァのポルティコ
サン・ルカへの「天国への道-1」
サン・ルカへの「天国への道-2」

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