東京都心の空間認識による今後の高層建築物のふるまいとマチの在り方
- 池袋の都心空間とサンシャイン 60 の「アップサイクル」-- 氏名
- 田代麻華
- 所属
- 武蔵野大学大学院
工学研究科 建築デザイン専攻 - 研究室
- 太田研究室
- 作品概要
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本研究では東京都心における高層建築物について考察する。人口減少が予想される中で、再開発によって高層建築物が次々と建設されることに矛盾を感じる。そこで、高層建築物の「アップサイクル」について提案を行う。「アップサイクル」が都心の豊かさの助けになることを目指したい。高層建築物が次々に建設されることに疑問はあるが、既存の高層建築物は東京都心らしさの一端を担っている。地下道や巨大建築物内で活動が完結することが多くマチに対する空間認識が阻害されている。東京都心の地下道や高層建築物は快適さを提供する一方で、認識を困難にし、マチのイメージが間接的になりがちである。
そこで、サンシャイン60をケーススタディとしてアップサイクルの提案を行う。既存高層建築物であるサンシャイン60が社会の縮小に伴って活用されない空間が増える未来を想像する。そこでサンシャイン60に公共空間を挿入する「アップサイクル」を行う。巨大なスケールと中途半端なヒューマンスケールによるチグハグなスケールを持つ高層建築物を多様なスケールの横断と体験を生み出す設計によって、都心の空間認識を促したい。
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