第21回 JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展 2023

住まい手自身の改造可能性を広げる住宅設計

氏名
長岡佑佳
所属
東洋大学大学院
理工学研究科 建築学専攻
研究室
伊藤暁研究室
作品概要

本研究では、速さや建てやすさを目指して標準化されたプランを用いて設計されている日本の住宅が短命であることに対して、住宅を長く利用するための方法を模索する。まず、リフォームやリノベーションの調査から、以前よりも建築を改造することが身近なこととなっている。その理由として、工事の動機は耐震補強や水廻りの老朽化、断熱の強化だけでなく、住まい手の人数変化や間取りの変更、収納場所の増加、光や風の操作、新しい用途の追加、敷地の拡大などの私的な動機も多くみられた。改造場所もそれぞれであり、築年数は最短7年、面積は最小17㎡で工事が行われていた。そこで、一般的な木造住宅を建てやすさではなく、改造しやすさで再構築することを試みる。一般的な住宅の部分調査から、改造しやすい住宅の部分設計を行い、全体を設計した。そうすると、一般的な木造住宅とは異なる空間や状態が現れた。この空間や状態こそが、住まい手の思いを住宅へ表現するきっかけとなる設計方法ではないか。

作品イメージ

Profile

略歴

1999年 千葉県松戸市生まれ

2021年 東洋大学 理工学部 建築学科 卒業

2023年 東洋大学大学院 理工学研究科 建築学専攻 伊藤暁研究室 修了