Gallery作品詳細

湯の伝統的な権利制度に基づく共同浴場を核とした地域空間活性化の計画
- 伊香保温泉における実践的探究 -

氏名
佐藤 裕士郎
所属
日本大学大学院
生産工学研究科 建築工学専攻
研究室
篠崎研究室
作品概要

伊香保温泉の湯の伝統的な権利制度に基づく、共同浴場を活用した共同体のあり方を探究する。地域住民や観光協会、旅館経営者との実践的な意見交換に基づいて計画を立案し、未来の構想を提示することを通して、地域コミュニティ活性化の動機、また一助となる基礎資料の提示を目的としている。伊香保温泉の湯の所有、利用形態は、かつての大家14軒による階級制度に基づく地域共同体と空間秩序が崩れ、9軒の小間口権者と19軒の引湯権所有旅館経営者による、小間口権者を中心とした構造に変化している。しかしこの小間口制度は、かつてのような地域共同体創出の役割を果たしておらず、したがって、地域の活性化のためには 湯の新たな活用法を見出し、小間口権者らによる新たな共同体創出の仕組みをつくることが求められる。そこで、まちの裏の路地にある共同浴場とその周辺の空き家からなる最小単位の空間に着目し、湯の権利者らによる新たな共同体を創出するという、長期にわたる地域空間活性化の仕組みを提案する。フェーズ1:隣接する住民の暮らしを保護しながら活気を引き込む共同浴場の空間設計、フェーズ2:路地空間の整備による最小共同体の計画影響範囲の拡大、フェーズ3:最小共同体範囲の空き家のコンヴァージョン、リノベーションを促し地域を整備、活性化する。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴

    群馬県生まれ

    2019年
    日本大学 生産工学部 建築工学科 卒業
    2021年
    日本大学大学院 生産工学研究科 建築工学専攻 篠崎研究室 修了

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