常盤平団地は長大な下水インフラと共に作られた街である。しかし、現在では、日本の人口は減り、ライフスタイルも変化している。そこで、団地のライフスタイルとその背景にある生活インフラを同時に変えていくことで、持続可能な街を作ることを目的とする。

団地のライフスタイルでは、場所を限定しない働き方をしている移動型の暮らしを団地へと呼び込む。団地を一部解体し、インフラのステーションとすることで、トレーラーハウスを用いた移動住の集住地とする。生活インフラでは、特に下水を扱い地形と植物を用いた敷地内での“浸透”と下水処理場の風景化を行い“下水に対する認識を変えること”で都市水系の再生を目指す。

調査として、植生浄化施設における形態としての認識を探ること、利用を通じた認識を探ること、機能を満たす条件を探ることを目的とし、形態特性・利用特性・機能特性の調査を行い、オンサイト下水浄化インフラ“澄棚”のデザインへと応用する。