Gallery作品詳細

第二の地表
- 横浜・関内・関外地区を対象とした提案 -

氏名
荒木 千菜
所属
関東学院大学大学院
工学研究科 建築学専攻
研究室
粕谷研究室
作品概要

今年、新型コロナウイルスが発生し世界中で生活様式が大きく変化し、在宅勤務やソーシャルディスタンス、3密、常にマスクをするなど人々に影響を与えた。今後も新型コロナウイルスと共存して暮らしていかなければならないとも言われている。

歴史的な都市空間における人々の居住のあり方に関する文献研究を通して、日本では1960〜1970年代に普及が始まった陸屋根とその上に現れる屋上空間について、「第二の地面」としての可能性があるのではないかと考えた。

都市の性格を決定付ける要素は、建築物は数十年単位で変化してくるが、オープンスペースはもっと長いスパンで残る。オープンスペースこそが、その都市の性格を決定付けているのではないか。コインパーキングは全く利用していないとは言えないが、建物として利用されていない。コインパーキングは一種のオープンスペースと捉えることが可能。オープンスペースの用途を残しつつ建築化して使う。また、都市におけるビルは言ってみれば、地上階から上階に至る行き止まりの道、つまり、袋小路だということ。いかに高層化し、エレベーターが高速になろうと上階に快適なラウンジを作っても、その原則は変わらない。

本計画では日本ではまだ利用が進んでいない屋上空間を、屋上空間として利用することの可能性を探り、一種のオープンスペースのコインパーキングを利用し、袋小路だったビルの屋上を繋ぐことで広がり新たに新しい空間を設計する。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    2019年
    関東学院大学 建築・環境学部 建築・環境学科 卒業
    2021年
    関東学院大学大学院 工学研究科 建築学専攻 修了

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