Gallery作品詳細

栃木県栃木市における巴波川の舟運を活用した複合観光施設の提案

氏名
金井 亮祐
所属
日本大学大学院
理工学研究科 海洋建築工学専攻
研究室
建築デザイン・計画研究室
作品概要

栃木市は江戸期から明治初期にかけ問屋業で栄え、今でもその時に使われた蔵が数多く残っている。

観光で賑わいを取り戻しつつある現在、観光業と市民生活の両立に問題が生じてきた。旧市街地は、舟運主体としていた名残により、道幅が狭い。観光地としての人気の高まりと共に、市街地は観光客の自家用車が増加し、駐車場の不足や、渋滞が社会問題となっている。元より多量の観光客を受け入れることを想定しておらず、こうした問題を観光公害と呼ぶようになってきた。また、栃木市は首都圏からの交通の便が良く、日帰り圏内である為、観光客入込数に対し観光客宿泊数は非常に少ない。このため観光収入は客数の割には上がっていないのが現状である。

一方、栃木市では、大雨により川が氾濫することで、度々水害が起きており、今後の災害への対策が必要である。市民の為の避難場所等は用意されているものの、観光客にとっての避難場所が十分に確保されているとは言い難く、このことは大きな問題である。市の財政は、厳しくなっているものの、観光と水害、防災対策の両立が求められている。

以上を踏まえ、本提案では、市街地北部に観光客の防災にも配慮した複合観光施設を計画する。

作品イメージ

プロフィール

  • 略歴
    2018年
    日本大学理工学部 修了
    2020年
    日本大学大学院理工学研究科 修了