Gallery作品詳細

現代公共建築におけるシンボル性獲得手法に関する研究および設計提案

氏名
北山 勝哉
所属
首都大学東京大学院
都市環境科学研究科 建築学域
研究室
小泉雅生研究室
作品概要

建築のシンボリズムは古くから語られており、その地域やコンテクストを代表する代名詞となり得る力があることが広く知られている。しかし現代では「ハコモノ建築」と揶揄されることを危惧し、力強い建築表現とすることを避けることも少なくない一方で、公共建築においてはシンボルや象徴に対して説明が求められる機会が多い。

そこで、現代建築においてシンボル性を持たせることを意図している事例を抽出し、その事例を目的・操作部分・設計手法の観点から分析し類型化する。今後の公共建築におけるシンボル性獲得に適した手法を考察、提案することを目的とする。

現代のレトリック(弁論術)として用いられるシンボルという言葉に批判的な立場として設計提案を行った。まず分類相互の関係性モデルを整理し、象徴の目的に対応するシンボル性獲得のための設計手法を考察した。象徴の目的に対応するコンセプトモデル5種を作成し、その後にそれらを結合させるような形で、具体的なプログラムに基づく市庁舎の設計提案を行った。これによりシンボル性を強く意図した公共建築について、その効果を提示した。

シンボル性の要素を詰め込んだ本提案は、ある種、前時代的で醜悪にも見える。しかしこの設計提案は過剰とも言える現代描写である。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    2016年
    国立石川工業高等専門学校 建築学科 卒業
    2018年
    首都大学東京 都市環境学部 建築都市コース 卒業
    2020年
    首都大学東京大学院 都市環境科学研究科 建築学域 修了