Gallery作品詳細

継承と発展
- 旧蒲原宿における職住一体の暮らしの場の提案 -

氏名
馬鳥 夏美
所属
神奈川大学大学院
工学研究科 建築学専攻
研究室
曽我部研究室
作品概要

近代化が進行する前の暮らしと生業の関係は、今日大きく変化している。ライフスタイルも変化し、人々の価値観の多様化が進んでいる。伝統的な住宅の形式に着目することで、今日の多様化するライフスタイルのひとつに応えられる、新たな暮らし方を提示できる可能性があると考えた。

静岡市蒲原町は江戸時代、宿場町として栄えたが人口減少の一途を辿っており、宿場の町並みが薄れつつある。ライフスタイルや人の関わり方が変化してきた今日において、建築も形態を変える必要があると考える。宿場町の町並みは東海道に並行に立面が立ち上がっており、町並みは水平性が保たれ、統一された景観を保っている。そこで、東海道に対して建物の軸を45度ふり、和小屋を4本柱で支える新たな架構を提案する。軸をふることにより通りに対して建築をひらき新たな人と建築の関係を作り出し、4本柱のもつ厚みにより暮らしの場をより豊かなものとして提案する。

地方社会におけるアイデンティティの創出として宿場町の特産であったもの、町並みを継承し、今日におけるライフスタイルや人の関わり方の変化にあわせ、新たな建築形態を提示することで、持続可能なまちを目指す。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1995年
    神奈川県秦野市生まれ
    2018年
    神奈川大学 工学部 建築学科 卒業
    2020年
    神奈川大学大学院 工学研究科 建築学専攻
    曽我部研究室 修了