Gallery作品詳細

高度外国人材の誘致を目指した複合研究施設の提案
- 滋賀県大津市琵琶湖湖畔における滞在型学術交流施設の提案 -

氏名
佐々木 秀人
所属
日本大学大学院
理工学研究科 海洋建築工学専攻
研究室
建築デザイン・計画研究室
作品概要

 近年,各産業の現場において人材不足が深刻化しており、2016 年度の上位企業の多くは中国・米国資本の企業であり,日本の企業は上位50 社にも入っていない。この打開策として,政府は高度外国人材の受け入れを積極的に進めている。しかし,優秀なエンジニアは,より高給な国外の大手企業へと就職してしまい,日本への定着が難しい状況となっている。

 このように,高度外国人材の誘致が難しくなっている今,政府は留学生30万人計画など,労働人口の減少を補うための留学生誘致政策を進めている。しかし,その所属先が日本語教育機関や専門学校へと偏ってしまっている。 将来,日本の産業を担うであろう優秀な人材に就職先の国として選ばれるためのインセンティブを打ち出すことが求められている。

 そのインセンティブの一つとして考えられるのが日本の文化を生かしたウェルネスオフィスである。今日,人間自身の健康の改善に注目が集まっており,利用者が健康であり続けることこそ,これからの建物に求められることであると認識され始めている。これは研究空間においても同様で,従来のような様々な研究内容に対応するための均質な空間ではなく,外部環境の変化を取り入れた,人間らしく健康的な労働環境が必要とされている。そこで本提案では,自然と共生する日本らしい生き方に着目した。留学生を含めた高度外国人材を対象とし,琵琶湖の美しい風景や温暖な気候を取り入れた研究施設を提案する。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1994年
    茨城県生まれ
    2017年
    日本大学 理工学部 海洋建築工学科 卒業
    2019年
    日本大学大学院 理工学研究科 海洋建築工学専攻 卒業