Gallery作品詳細

スロープの形態に関する類型化の分析と公共施設における歩行空間の研究
- Zaha Hadid建築作品から学ぶ空間設計の一助として -

氏名
山口 智
所属
東洋大学大学院
福祉社会デザイン研究科 人間環境デザイン専攻
研究室
櫻井義夫研究室
作品概要

 Zaha Hadid設計のDongraemun World Design Park and Plaza(以下ddpデザインプラザ)へ訪れ、大変感銘を受けた。そこでの空間体験として、階段を使用せずに全ての空間へ移動することができた体験が強く印象に残っている。一度に多くの人が訪れることによりスロープの勾配や距離、幅、あるいは建築形態によって人の移動に制限を持たせ、移動空間におけるデザインとスロープの関係性について興味が沸いた. 私は、今後日本において段差のない社会を目指す(バリアフリー・ユニバーサルデザイン)にあたってそのような体験が日常となりうることが理想的な空間なのではないかと考えた。方法論として導き出すことはこれまでの公共空間で、あまり実現されてこなかった。したがって、バリアフリー・ユニバーサルデザインとデザインというものが密接に組み合ってゆく、そういった方法論を探ることは今日において、バリアフリー・ユニバーサルデザインが全ての人に優しい空間を追求することは意義が深いことであると考え、研究の出発点とした。設計は今回の研究内容を踏まえた上で形態の類型パターンからスロープの再構築を行う。公共施設のある特定のシーンから必要な動線計画を段差を経ずに辿り着くことが出来る空間を設計することを目標とした。スロープの形態の類型化の分類によりこれまでバリアフリーとしてのスロープはいささかデザインの側面から抽出されてこなかった。従って多くのバリアを無くす計画と共にデザインの向上を図ることは建築意匠設計において重要な要素であると考える。また、今回の計画でのパラリンピックスポーツの発展へ向けた計画は2020年東京五輪の開催に従い、今後の日本においての障害を持った多くの方々への手助けとなるきっかけを示すことが出来るのではないかと考える。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • ハーフェレ学生デザインコンペティション2018 一次審査通過