Gallery作品詳細

完全自動運転車に対応した建築の在り方
- パーソナルモビリティを活用した地域施設の提案 -

氏名
松橋 実乃里
所属
東京電機大学大学院
未来科学研究科 建築学専攻
研究室
建築設計研究室
作品概要

 近年、世界的に「自動運転」についての技術開発が加速している。日本でも2020年に行われる東京オリンピックにおいて限定された区間での自動運転車の走行を目標に官民一体で開発が進められている。完全自動運転化された社会では、自動車産業だけでなく様々な既存産業の構造の大きな変化が見込まれる。走行中でも人間が周囲に注意を払う必要がなくなると、車内での行動は多様化する。例えばオフィスの会議室やシアターの機能に特化した車両が街中を走り回っているかもしれない。このように車内の居住性が向上すると、車が動く建築のような役割を持っていく。しかし、動く建築の大きさには限界がある。現在の地域施設が担っているような多くの人が集い、交流するような場を提供する建築には違った自動運転車との関わり方があると考える。そこで、車はあくまでパーソナルモビリティとして利用し、その動く最小空間が展開し、建築と接続することで生まれる新しい建築空間の提案を目的とする。本計画では、自動運転車の恩恵を強く受けるであろう場所や対象者に焦点を当てるため、「①公共交通が不便とされている地域」、「②交通弱者である高齢者の生活拠点」について検討する。これらの2つの条件を踏まえ世田谷区の船橋・経堂・桜上水・世田谷区域に、高齢者を中心に地域の人も日々利用できるような地域施設を設計し点在させる。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1994年
    東京生まれ
    2017年
    東京電機大学 未来科学部 建築学科 卒業
    2019年
    東京電機大学 未来科学研究科 建築学専攻 修了