Gallery作品詳細

東急大井町線地下化に伴う自由が丘駅周辺の再編

氏名
岩田 翔太
所属
東京工業大学大学院
理工学研究科 建築学専攻
研究室
安田幸一研究室
作品概要

 自由が丘駅は、東急東横線及び大井町線が交差する東京南部の主要な交通拠点である。駅を中心とする周辺地域は目黒区最大の広域的商業拠点となっており、後背地には低層住宅街が広がっている。自由が丘地区は都内での「住みたい街」として毎年上位に挙げられる一方、大井町線の地上線路による街の分断、踏切による渋滞、ロータリー空間や歩行者空間の狭隘化といった問題が存在する。区では自由が丘駅にお ける連続立体交差事業を計画しており、周辺環境の調査を行う他、まちづくりに関する意見を市民に広く求めている。2030年を目処に、行政、事業者、TMOが連携して、駅の建替えや都市計画道路の整備と併せ、駅前広場等の歩行者空間の整備を行う予定であるが、具体的な提案はなされていない。本計画は、まず駅の複合用途化と線路跡地の空間利用の2つの視点から事例調査を行い、若年層の活動と防災拠点の2つの視点から自由が丘の現状と展望を考察し、自由が丘駅及び、線路跡地を対象敷地として計画を行った。駅は連続立体交差事業と自動改 札機撤廃により、分断されていた地上部をつなぎ歩行者空間が拡張され、平面的にも立体的にも回遊性を向上させた。また、線路跡地を活用して鎖状の歩行者回遊動線を計画した。さらに、駅に保育園やサテライトキャンパスなどの教育施設、線路跡地に学習スペースや研究施設を設 け、若年層の活動の創出を行うことで、自由が丘地区の将来像を構想した。

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プロフィール

  • 略歴
    1992年
    神奈川県生まれ
    2015年
    東京工業大学 工学部建築学科 卒業
    2017年
    Escola Tècnica Superior d'Arquitectura de Barcelona 留学
    2018年
    東京工業大学大学院 理工学研究科 建築学専攻 修了