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築地川の渡し

氏名
山口 綾乃
所属
千葉大学大学院
園芸学研究科 環境造園学専攻
研究室
庭園デザイン学研究室
作品概要

 街中で遭遇するリニアなヴォイド空間や道路の不自然な縦断勾配。これらの場所の過去を辿ると水都江戸の掘割や橋の存在に繋がる。高層ビルが立ち並び交通インフラが行き交う東京の混沌とした街並みの足元には、16世紀に計画された江戸の都市骨格が根付いている。沈床公園、地下高速道路、地下鉄駅などまちの足元と異なるレベルに空間が存在する風景は掘割の遺構である。
 本研究提案では、掘割遺構を土木・建築・ランドスケープの三側面から再編し、この都市骨格の利用可能性を探る。かつて掘割・河川が多く存在した東京都中央区築地界隈を対象エリアとし、掘割、そして人々の結節点となっていた橋を再評価し、多層化した都市の要素をつなぐ新たな”渡し”を設計する。
 まずリサーチフェーズにおいて古地図と現地調査を元に、変遷と利用・現在の空間の側面から分類し、空間的特徴を分析する。つづくデザインフェーズでは得られた知見をもとに地上・地下が連続したこの遺構特有の空間を活かすデザインを提案する。今まで継承されてきた地形と更新されるインフラをこれからも都市基盤として広がり、施設の枠を取り払うリニアパブリックスペースとしてリデザインする。これにより築地川は再び都市に広がる流れとなり、人々の足元に広がり続ける。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    2015年
    千葉大学 園芸学部緑地環境学科 卒業
    2018年
    千葉大学大学院 園芸学研究科 環境造園学専攻 修了