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インフラストラクチャの再生による銀座空中芸術都市構想
— 東京高速道路のペデストリアン化及び美術館・集合住宅の複合による都市横断型建築の設計 —

氏名
清水 亮輔
所属
日本大学大学院
理工学研究科
建築学専攻
研究室
今村研究室
作品概要

高度経済成長以降、鉄道や高速道路が急激に増成され、日本の都市における公共空間はこれら「インフラストラクチャ」によって、そのカタチを変容してきたと言える。
本計画は、時代の変遷とともに無用の長物と化してしまう可能性のある土木的建築物(高架高速道路)を、高度経済成長を体現する東京の歴史の一部であるとして再評価し、歩行者空間として再編することでこれからの新たな都市的公共空間への視座を提示するものである。交通緩和のためのバイパスとして造られた東京高速道路のコンバージョン計画とし、車を流すためだけに作られた通過装置とも言える高速道路を、人々のための「ペデストリアン空間」へと再編する。銀座を走る東京高速道路全長約2kmをペデストリアン空間にし、3つのエリアに分解。それぞれの区間においてマスタープランを描き、核となる部分における開発を行う。 従来のスケルトン×インフィルとしてのコンバージョンでなく、土木構築物としてのスケルトンに、建築としてのスケルトンが差し込まれ、スケルトン×スケルトンともとれる図式の中で、その重なる部分にアトリウム空間を形成し、接続関係を計画。アトリウムを中心として足元の平面が磁場的に計画され、アトリウム上は住空間を計画する。美術館、集合住宅を設け、隣接する施設との接続関係を提案するとともに、中央区における新たな都市像を提示する。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1991年
    山梨県北杜市出身
    2015年
    日本大学理工学部建築学科 卒業
    2017年
    日本大学大学院 理工学研究科 建築学専攻 修了
    受賞歴
    学内修士設計審査会 駿建賞
    第1回 修士課程学生プロポーザル・デザイン・コンペティション
    優秀賞
    第9回 ダイワハウスコンペティション 佳作
    キルコス国際建築設計コンペティション2015 佳作
    第4回 歴史的空間再編コンペティション 十等