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東京圏における鉄道貨物跡地の小規模開発の研究 - 貨物専用線線状跡地の提案 -

氏名
大部 杏奈
所属
芝浦工業大学大学院
理工学研究科 建設工学専攻
研究室
西沢大良研究室
作品概要

3700万人の後背地人口を持つ東京を支えているのは鉄道である。旅客・ 貨物の輸送を行う鉄道は、特に貨物においてその輸送体系を時代のニーズ に合わせて変化させてきた。東京圏に残る貨物線跡地は東京の近代化のた めに現れては消えていった鉄道貨物の象徴である。鉄道の運んでいた貨物 はまちの立地を生かした産業と結びついていたが、現在の貨物線の再開発 はその特徴を生かしきれず、まちに埋没している。鉄道跡地の開発は貨物 線ならではの開発があるはずだ。そこで貨物線ならではのまちづくりの拠 点を再考する。道路に跡地の5割が開発される中、道路に一切開発されて いない「川崎-浜川崎」の跡地を対象とする。貨物線の周辺への影響は大 きく2種類に分かれている。貨物線がその軸となり直行する様に配置され る場合(道路開発型)と全く無視され周辺の建物・街区が非直行する場合 (敷地開発型)である。その影響により作りだされた独特の景観に基づい て建築の形態をつくる。跡地の開発用途もこの2種類によって大きく傾向 が別れる。道路開発型は道路になりやすく、敷地開発型は住居店舗建築に 開発されやすい。その為、敷地の周辺との関係を生かしたプログラムとし て、既存の福祉複合施設に加え商業、集合住宅を地上に配置する。上部に はこの跡地に欠けている道路の機能を補完するものとして自転車道を通す ことで、周辺の分断を解消しつつ地域再活性化の拠点となる自転車道建築 を提案する。

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プロフィール

  • 略歴
    ジェイアール東日本建築設計就職予定